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■原竹 純(JDDA理事兼事務局長) 【オリジナリティー】 はじめに、一般部門優勝、オープン部門上位3チームの皆さん、おめでとうございます。 DOUBLE DUTCH DELIGHT 地方予選からKIDS、そしてJAPANと全6大会全てオリジナリティーを審査させて頂きました。さすが地方予選会を突破したチームのみが参加できるJAPAN大会。全チームともあれだけたくさんのお客様の前でミスも少なく、素晴らしい演技をしてくれたと思います。入賞したチームの皆さん、本当におめでとうございます。 さて、オリジナリティーの総評ですが、一般部門・オープン部門を通して数多くのチームが「他のチームにはない観客を引きつける独自の技」を考え、実行していたと思います。審査をしていて驚きの連続でした。そんな中、一般部門で一番オリジナリティーの評価が高かったのが『\(^o^)\/(^o^)/』で、オープン部門では『M.A.D』でした。『\(^o^)\/(^o^)/』のターナーの技術は本当に素晴らしく、多彩な回し方を駆使し、独特な表現で会場を魅了していました。また、『M.A.D』は前回JAPAN大会でも入賞し、Holiday Classicの舞台を経験しているので、さすがの貫録というかオーラをステージ上から感じました。2人同時のスピードステップやアクロバット着地直後のスピードステップなど、かなりミスのリスクがある技を完璧にこなしていて素晴らしかったです。 来年のDELIGHTでオリジナリティーのポイントを上げたいチームは、色々なジャンルのパフォーマンスや、ADDLやNDDLはもとより、FISACやWORLD JUMP ROPEといった世界のダブルダッチの映像などを参考にすると良いヒントになるかと思います。 最後に、Holiday Classicに参加する3チームの皆さん、日本代表というプレッシャーが掛かると思いますが、Apollo Theaterという最高の舞台と最高の観客の前でこれまでの練習の成果を思いっきり発揮するとともに、Apollo Theaterの舞台を十分に楽しんでください!! |
■MON(Capliore) 【構成力】 Japan大会という事だけあって、どのチームも本当に素晴らしい構成のダブルダッチが出来ていたと思います。 その中でも構成力で秀でていたチームは『\(^o^)\/(^o^)/』『M.A.D』『Neighbor Hood』『SNOWMAN』『Dandelion』。この5チームはオープニングからエンディングまでしっかりオーディエンスの心を掴み続けていました。 チーム独自の技で盛り上げる!連続技で盛り上げる!チームによってどの技をどこに持ってくるのか?どのタイミングでどの見せ方で持ってくるのか??元々出来る技も、チームのカラーも違うので何が正解で何が不正解などはありません。ただ、この4チームは自分達の出来る事を最大限に理解し、最高のタイミング、最高の演出で構成し、曲と演技のフュージョンがしっかり出来ていたのではないかと感じました。"良い意味で期待を裏切る!"突発性、連続性、意外性。こう言ったものを有効に活用して、オーディエンスの期待を良い意味で裏切っていたと思います。 日本ではダブルダッチの発展が進みとてもハイレベルな攻防が繰り広げられています。そんな中多くのチームに言える事が、似た様な曲で似た様な演技をしている事。この大会は約100チーム中の3チームを選出する大会。強いチームは他チームとの差別化がしっかりできている事。次のステップを目指すのであれば誰にも負けないオンリーワンを目指して頑張って下さい。 |
■FUKU(alttype) 【完成度】 今大会はミスが少ないチームと多いチームに極端にわかれていて、ノーミスのチームが『M.A.D』と『SNOWMAN』の2チームだけでした。 『M.A.D』は非常に難しい縄の通し方や、アクロバット後にしっかり縄を跳ぶなど、細部まで縄を通していましたがほとんどミスがなかったです。『SNOWMAN』はアクロバットに少し安定感を欠いた部分もありましたが、ロープミスのない演技で両チームとも高得点をつけました。 どのチームもJAPANまで勝ち上がっているチームだけあって、非常に作り込んだ、完成度の高いパフォーマンスが多かったです。しかし、アクロバットやダンスなどの熟練度、縄の安定感などで差がついていました。 完成度はミスがわかりやすいダブルダッチにとっては一番重要な部分だと思いますので、あまり得点が伸びなかったチームはパフォーマンスの動画をとって客観的にみて余裕があるか、ミスしにくいかなどをチームで話し合ったり、変更していくと、より完成度が高いパフォーマンスになっていくと思います。 |
■ZUKO(REG-STYLE) 【表現力】 今大会の表現力に関しては昨年よりレベルが上がっていることを感じました。 メンバー内での表現力の差を感じることが少なく、チームのカラー、テーマ、イメージの共有がしっかり作り上げられていました。曲に合わせて表情を変化させたり、ロープや音を活かした表現方法、掛け合い、間の使い方など工夫をこらしてるチームも多かったです。 ただし、振りにバラツキがあったり、目線がおよいでしまう等、隙が見えてしまうことがもったいないと感じました。パフォーマンス中は常に見られてる意識が大事です。 一般部門で優勝をした『\(^o^)\/(^o^)/』はターナーやロープの表現方法に独創的な世界観がありとても印象的でした。オープン部門にて高得点をとった『M.A.D』は、始まりから最後まで自分たちの世界観を作り隙のないパフォーマンスを見せてくれました。また、一人一人の表現力が高く、どのポジションを見ても空気間が乱れることがありませんでした。ジャンパーの見ている人を引き付ける力、ジャンパー以外の動き、振りの合わせに限らずポージング、歩いている動作にも6人の一体感を感じ、会場全体を引き込むパワーは圧巻でした。 年々各地方のレベルが上がっていることを感じとても嬉しく思います。それと同時に今後のダブルダッチの発展に期待が高まります。今回NDDLの切符を手にしたチームには日本の代表として胸をはって頑張ってきてほしいと思います。 |
■島っち(Fat man Crew) 【技術力】 技術力を評価するにあたって、ロープ・ジャンプトリック・アクロバットの習得レベルに注目しました。 技術力の総評としましては、JAPANに勝ち上がってくるチームだけあって非常に技術力の高いチームが多かったと思います。 技術というのは、基礎をしっかり固めなければすぐに崩れてしまうものです。基礎があって初めて各トリックの応用ができるようになります。またロープを操る基礎があるからこそ各トリックが通せたり、ミスも減るものだと思います。 今回、一般部門で優勝をした『\(^o^)\/(^o^)/』は、ロープトリックが優れていました。ターナーチェンジやターナーターンのバリエーションも豊富にあり、気付きそうで気付かない部分をダブルダッチのロープを使って実現していたと思います。 オープン部門で優勝をした『M.A.D』に関しては、ジャンパースキル・ロープの技術に優れていました。中でもダブルススピードを工夫し、また縄を操る技術に長けていました。同じようにダブルススピードなどを工夫していた『SCOTCH』、MAXスピード・アクロバットの縄の通し方を工夫をしていた『Dandelion』に技術力では高得点を付けさせて頂きました。 |