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■原竹 純(JDDA理事兼事務局長) 【オリジナリティー】 ルールに記載されているように他のチームにない観客を引きつける独自の技、演出や曲の使用法を審査し、特に「これまでに行われていない、もしくはあまり行われていないロープトリックやジャンパートリック」「スピードステップ」「技の組み合わせ方」「新しい見せ方」を中心に、表現されるそれぞれの個性を審査させて頂きました。 全体的にはまだまだオリジナリティーがある演技をしようという意識があるチームが少なかったのかなと感じました。オリジナリティーも他の4つの審査項目と同等の20点という配分があるので、次回演技を作成する際にはぜひオリジナリティーの部分も考慮し、観てる人達を飽きさせないチーム独自の演技を披露して頂きたいと思います。 その中で、JAPANへの切符を掴んだDualはしっかりとオリジナリティーを考慮しており、高得点をたたき出し、素晴らしい演技を披露してくれていたと思います。 |
■渋谷直樹(Cracker Jack) 【構成力】 採点項目の中のひとつ「ステージの広さを生かした演出」に関して、よいチームとよくないチームで差が大きく出ているように感じました。舞台全体を移動しながら演技をすること自体が難しく基本スキルが求められますが、ダイナミックさやメリハリ、独創的な演技などを見せるためにとても有効なのでチャレンジしてみてください。 North 大会でもっとも「構成力」を評価したのは「Dual」です。デモ最初にもってきているチーム全員での演技で舞台を広く使い、移動と縄技とアクロバットを組み合わせておりとても印象的です。また,非常に多くの曲を使っていて、その曲が切り替わるごとに演技の雰囲気が変わっていく演出もすばらしいです。 |
■SHUN(J-TRAP.) 【完成度】 完成度とは単にミスをしなければいいというわけではありません。ショーとしての完成度や全体の熟練度・成熟度と難易度が関わってくる難しい項目です。 NORTHではミスの目立つチームが多く、得点も伸び悩むチームが多かったですが、それはまだまだ得点が伸びる可能性があるということです。 悲観せずに自分たちにしかできないショーを追求してさらなる成長を楽しみにしています!! |
■TMY(Who is Respected/CHROM) 【技術力】 まず、一般部門で全体的に目立ってたのは縄の雑さです。やはり経験日数がまだ浅いせいか、「ロープのたるみ」「リズムに合わせる縄」「ターナチェンジ」といった基礎のテクニックが足りず、もったいないミスが多くなってしまったのかなと思います。 そのターニングの基礎は、ゆっくり丁寧に練習を重ねて精度をあげていくしかないと思います。 基礎力をあげることによって、難易度が高くないアクロバット、ジャンプトリックでも十分得点をもっともっとあげられると思うので、「簡単なことをいかに丁寧にできるか」を意識してやれば得点につながるし、他の審査項目も比例して好評化が得られると思います!これはオープン部門にも言えることですね…。 そのなかで今回一般部門では、『ぽてとりお』『煌』といったチームが、他チームより得点を獲得しました。 オープン部門では「ロープのたるみ」「ターナチェンジ」といった部分では全体的に落ち着きがありましたが、そのなかで目立ったのが「リズムに合わせるターニング力」「リズムに合わせたジャンプスキル」「スピードの縄回し」が少し全体的に雑でした。練習量は見て伝わります。なので、リズムに関しては少し合わせる量が甘いのかなと思いました。 あとは、ダンスです。アクロバットと同様に、基礎は大事です。しっかりと大会で出せる、パフォーマンスに出せるレベルになっているかを考えてデモ作りをすると良くなります。 ダンス力がなくても、簡単なポーズの合わせ、しゃがむ動作の速さの合わせ、はけ方の動作の歩数などと、細かい技術をあげるだけで、他審査項目の相乗効果も得られると思います。 といった点でオープン部門では『Dual』『DYNA』『IGNITION』といったチームが、「技術力」という項目では他チームより得点を獲得しました! 今回、得点をあまり獲得できなかったチームは、どこが足りないか、どうレベルアップすればいいのか、しっかり「考え」、「研究」をしてくれればレベルアップできると思います! |
■SANA(現役ステージダンサー/桜覇) 【表現力】 全体のレベルは上がっていると思いましたが、下向きがちだったり、縄の外で素になっていて、二階席までパワーが飛んでこないチームが多かったです。 チームに一人は良いパフォーマンスをして目立つ人がいました。しかし、良いパフォーマンスをしているのが一人だけでは見ている人の心は掴めないので、その光る人に全員が基準を合わせると良いと思いました。 チーム全員が一瞬の隙を作らず、同じレベルのテンション、自分達のデモの理解、力強さ、笑顔や表情など、何を見せたいかを統一して全面に押し出すと、もっと客席を楽しませられ、自分達の世界に引き込ませらると思いました。 審査員を挑発する位の勢いがあっても良いですね!三分間常にパフォーマーでいることが大切です。 そういう面で一番良かった表現をしてたのは、『Bum Ble Bee』で、ミスは多かったのですが、一体感ある勢いや、一人一人三分をこうと決めたパフォーマンスをしていて、見せようとする気持ちが伝わりました。 まだまだこれからレベルアップする勢いが全体で感じられたので、今後のNorthの活躍が楽しみになった大会でした!!! |