9/27(土)川崎市教育文化会館にて【Double Dutch Delight East 2014】が開催されました!

一般部門 36チーム、OPEN部門 56チーム 計92チーム出場。

地区予選最大の出場チーム数となったEast大会。
リベンジ、ラストチャンス、新生の台頭など様々な背景があるなか繰り広げられた熱いバトル。
Delight Japan、NDDLへの気持ち、気迫が強く伝わってくる大会でした。

East大会からJapan大会への切符を手にした5チームが決定し、敗者復活を残したFINALIST12チームが出揃いました。
Delight Japanまで残り1ヶ月を切っていますが、1回1回の練習を大切にしてほしいと思います。

多くの方々の御来場、そして出場者へあたたかいご声援をいただき、誠にありがとうございました。
また大会をサポートしていただいた関係者様、スタッフの皆さまありがとうございます。

いよいよ残すはDelight Japan。
引き続きFINALISTたちへのご声援をよろしくお願いいたします!




OPEN 1st PLACE 『TREASURE』



OPEN 2nd PLACE 『Chap-Lin』



OPEN 3rd PLACE 『惚翔魁』



OPEN 4th PLACE 『B-JACK』



OPEN 5th PLACE 『FENNEL&BLOOM』



一般 1st PLACE 『ROYAL VOGUE』




原竹 純【JDDA理事兼事務局長】『オリジナリティー』
今回のEAST大会は一般部門36チーム、OPEN部門56チームの合計92チームと過去最高の出場チーム数で、大会が始まる前は審査するのがどうなるか不安でしたが、全体的にレベルも高く、バラエティーに富んだチームが多かったため、楽しみながら審査をさせて頂きました。そんな中で、今回のEAST大会でオリジナリティーの最高得点を付けさせてもらったのは一般部門では「ROYAL VOGUE」で、OPEN部門では「TREASURE」と「櫻羽華」でした。
一般部門の「ROYAL VOGUE」はこれまでに見たことが無いターニング技術を多数駆使していて、ダブルダッチの幅をさらに拡大させてくれました。
OPEN部門の「TREASURE」は演技にストーリーがあり、ハットを使用して多彩なアクロバットやステップをノーミスで披露してくれ、会場を湧かせていました。そして、「櫻羽華」は終始クールにきめており、抜群なダンスとダイナミックなアクロバットやステップを決めて観客を魅了していました。

全体的にみると、上級生のチームは新しい事や複雑な事にチャレンジしていて、ミスをしてしまっていたなと感じました。チャレンジする事は凄く良い事で、それを舞台上で披露するためにはさらに色々な場所での練習が必要だと思います。また、下級生のチームでミスをたくさんしてしまったチームは、ターナー2人の距離が近過ぎてミスを招いていた様に感じました。ターナーはどの人と回してもジャンパーが跳びやすく、お互いが回しやすい距離を早く確立出来る様に練習をたくさんして欲しいと思いました。

さらにロープを回す時にロープを「どのくらい地面に付ける(長さ)」か、「どの位置に付ける(ジャンパーとの距離)」か等をジャンパーが跳んでいる技に合わせて緻密に意識して両方のターナーが回せる事が出来れば、ミスが軽減されるかと思います。かなり難しい事とは思いますが、意識して練習をしてみてください。

オリジナリティーの得点は皆さんが考えているチームとして「ここは魅せたい!」という所がチームのオリジナリティーになっていると思います。そのチームで工夫した「魅せたい!」部分をたくさん演技の中に作っていければ、自ずとオリジナリティーの得点がアップすると思います。しかし、そこでミスをしてしまうと審査の対象とならないので、ミスをしない様に、また自分達チームの物にする様、重点的に練習をしてください。大きなリスクを背負う事になりますが、そのリスクを回避した際には審査員の評価、そして観客の大きな歓声や驚きが待っていると思いますので、特に上級生チームは臆せずどんどんチャレンジして欲しいです!!選手の皆さん、本当にお疲れ様でした!
 
TMY【Who is Respected】『技術力』
選手の皆さん、お疲れ様でした!!
まずEAST大会、一般部門、オープン部門ともに、本当に全体的にレベルが高く、様々なロープトリック、ジャンプスキルに驚かされました。もはや、なぜそれができるんだ!?と関心するシーンも数々ありました!
そしてこの大会に言える総評ですが、ロープスキルが凄いチーム、アクロバットスキルが凄いチーム、ダンススキルが凄いチームと、何かし偏りがみえました。ロープスキルのレベルが高いのにアクロバット、ジャンプトリック、ダンスをした時には雑さが目立ってしまったり、逆にアクロバットが素晴らしいものの、ロープの通し、ロープトリックに雑さが目立つと言ったシーンが数々のチームにみられました。特化をさせるなら、全てのジャンルのスペシャリストを目指して欲しいと思いました。全てを極めるには、時間、努力、そして考える力、が必要です。その頑張りを募らせられたチームというのは、入賞に近づけるチームだと思いました。

そして、自分が評価をした項目でよかったチームは、一般部門では「Double Area」続いて「Fami狛」、オープン部門では「TREASURE」「惚翔魁」「B-JACK」「Chap-Lin」といったチームが、他のチームより高評価とさせて頂きました。以上のチームは、ダブルダッチという全体的なレベルが他のチームより高かったと言えるでしょう。※決して他のチームの評価が低い訳ではありません。
そして全体的に言えることがNORTH大会でもコメントさせて頂きましたが、大事なのは、自分、そしてチーム、と全員の共有する時間です。例えば、自分のダンススキル、アクロバットスキル、ステップスキル、ロープスキル、ジャンプの仕方、仕草、立ち回りのフレーバー、自分のキャラの把握、表情、髪型、衣装。チームメイト1人1人が自分を、一番かっこいい、凄い、NO.1だ!と言えるくらいまで共有が必要で、そこまでもっていって欲しいと思います。
レベルを落としたならその動きで100を出して下さい、妥協するとはまた訳が違います。そしてそれはまた「できる」だけじゃなくじゃなく、「魅せれる」といった感覚までチームメイトとしっかり自分達たちの力を引き出して欲しいです。チームを愛することが本当に大事です。それが他の審査項目の得点の向上にも繋がると深く思ってます。

そして近くの先輩、後輩だけではなく、一昔前のダブルダッチ、そして歴史も勉強してみて下さい、必ず何かプラスになるでしょう。一つ一つに時間をかけ、チームと向き合い、考え、努力をしていって下さい。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。今回大会にでた方達は、JAPAN大会に出場するチームも含め、いろんな思い、気持ち、感謝、捧げることが山程あると思いますが、日々精進していき、これからも熱い大会にしていきましょう。
 
たっちー【Cracker Jack】『構成力』
「構成力」の項目でジャッジをさせていただきました。Eastのチームは、一般とオープン合わせると、構成が非常によく練られているチームと、そうでないチームが別れた印象があります。Northのコメントでも書かせていただきましたが、構成力を考えるうえでは「空間的な設計」と「時間的な設計」、2種類の視点があると思っています。(詳しくはNorthのコメントを見てください。)

空間的な設計という目線では、上位に残ったチームはどこもよく考えられていると思いました。縄の外にいる人の動きもよく考えられていてスキがなく、ターナーとジャンパーだけではなくチーム全体で演技をしている、そんな印象です。その中でも特に印象に残ったのはFENNEL&BLOOMです。具体的にはうまく言えず感覚論で申し訳ないのですが、6人チームなのにもっと大人数いるチームのような、そんな錯覚を受けました。うまくダイナミックさを出せていたのだと思います。
上位に入れなかったみなさん、練習を思い返してください。毎回練習の時からステージの大きさを意識していましたか?ステージの大きさを意識せずに本番に臨んでいたとしたら、それはミスの原因の一つですので改善してください。そして本番を見返して自分の動きを確認してください。その自分の位置はステージの広さに対して、「意図的にそこにいる」という位置ですか?それとも「結果的にそこにいた」という位置ですか?後者だとしたらもうちょっと考えてみてください。まだまだ良いデモを作れます。

時間的な設計という目線では、全体的にどのチームももっと考えていいと思います。単純化のためにあえて誤解を恐れず言いますが、「序盤でステージ上を動き回り、中盤で縄の中でダンスをして、終盤にスピードとアクロで盛り上げて終わる」「曲のBPMは速い⇒ゆっくり⇒速い」という作り方をしているチームがずいぶん多数ありました。決してこの構成が悪いとは言いませんし、ダブルダッチシーンにおいてしばらく前からやられている構成であるので、プレイヤーにとっても魅せやすいのでしょう。ただ、大会という事を考えると、同じ構成を取ると構成力という視点ではなかなか点数に差が付きづらくなります。このような視点で印象に残ったのは「TREASURE」と「跳*Spirit」です。「TREASURE」は自分たちの独自の時間的な設計に加えて、ストーリーというエッセンスも加えて全体の演技をまとめてきたのは素晴らしいチャレンジでした。「跳*Spirit」は3本縄という難しい技術へのトライはもちろんの事、ただ単純に3本を使うだけでなく、3本を使い始めるまでの演出などもよく練られていて素晴らしかったです。

本番当日の最後の講評で、今一度自分たちのチームのレベルを見直してほしい、という事を述べさせてもらいました。自分たちのレベルをきちんと把握し、それに見合ったデモづくりを心がければ、自分たちだけの構成というのはできてくるはずです。今までのデモに囚われる必要はありませんし、構成に正解はありません。どんどんチャレンジしてほしいと思います。
 
SHOTA『完成度』
完成度を審査して、まず、一般部門で気になった点から話して行きます。

一般部門で気になったのは、スピードでの、ミス、そして、ステップでのミスの2点。それにともない、ミスした後の立て直しの遅さです。
これらは、ダブルダッチの花形であり、通ればかなりの良い印象を与える部分ではありますが、逆にミスしてしまうとガラッと印象が悪くなってしまいます。今回は、残念ながら後者の見え方が本当に多かったです。さらに、スピード、ステップで何回も何回もミスしてしまうとやはり良い印象を与えられず得点は伸びないです。そして、ミスした後立て直せず、間が空いたりすると、これも得点は伸びないと思います。
だからここは、日々の練習で繰り返し繰り返し練習して、修正して、もっともっと工夫してミスらないようにして行って欲しいと感じました。その中でも、私が一般部門を見て、高得点をつけさせて頂いたチームは、『Social FAM』、『ROYAL VOGUE』、『Double Area』はデモ全体に安定感あって、ミスも少なかったので、高得点をつけさせて頂きました。

次にオープン部門。オープン部門で目立ったミスがアクロバットの完成度。そして、アクロバットから誘発して起こるロープのミスです。
これは、総評でも言いましたが、良い演技をしていたチームがあるのに、残念ながら危険な技と見られ失格になったチームが何チームかありました。それほど、今のダブルダッチはアクロバットに対して厳しく見られる時代になっているのです。アクロバットは一つの技なんですが、細かく見ると、助走に入る時に安心感があるのか、回る時に高さがあるのか、着地に安定感があるのか。私は、そこまで見ています。これが、一つでも足りていないと完成度は高いと言えないからです。
これが、きっちりできていると飛躍的に点数は伸びると思います。だから、練習する際もその細かいとこまできちんと意識しながらしていって欲しいです。
オープン部門、数多いチームの中で高得点をつけさせて頂いたチームは、『TREASURE』、『Chap-Lin』、『惚翔魁』は、ミスも少なく見せ場もきちんと見せて、良い印象を与えてくれたので、高得点をつけさせて頂きました。

最後に、今大会はまた一段と、レベルが上がって来た大会だなと感じました。さらに、もっともっとレベルの大会を見続けて行きたいと実感しました。まだまだ、ダブルダッチは奥深いし無限大の可能性、発想力、見せ方があると思うので、さらに、レベルアップしていって欲しいです。皆さんお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
 
ASUKA【J-TRAP.】『表現力』
選手の皆さん、お疲れ様でした。
今回のEASTはレベルが高く、自分達のスタイルを前面に出そうとするチームの雰囲気や1人1人の表情で、鳥肌がたつような瞬間が多かったです。本当に世界大会に出場して欲しいチームが沢山ありました。そのレベルの高い中で勝負する訳ですからパフォーマンスはもちろんのこと、衣装、髪型、全てにおいて洗練されていなければ、上位を獲得するのは難しくなってきます。

一般部門に出場していたチームは、もう少し衣装や髪型をパフォーマンスの一部として考えられたら見栄えが良くなるのになと感じたチームがいくつもありました。衣装を決めるときに自分達のデモンストレーションを見直しながら話し合ったり、信用できる第三者にみてもらいながら衣装や髪型の参考にするのも一つの手だと思います。細かいようですが、たった2分半。一年に一度のDELIGHTのステージです。それ位貪欲に考えないと、あと0.5点、あと一歩で負けてしまった時、悔いが残りますよね!
OPEN部門を見て感じましたが、それ位接戦の中で戦っているのです。使えるものを一つ一つ細かく表現し時間を費やし、自分達のモノにしていたチームが、EASTではパフォーマンスの精度をより高めていたように感じます。
あと、表現力に関して私が気になった点は、始めに演技をし、そこからパフォーマンスに展開して行くチームが多かったので、その移行の瞬間をどれだけ自然に表現できるか。と言うところです。
ストーリーとダブルダッチをそのまま融合させて魅せて行くチームは少く、不自然な流れになってしまっているチームもあり少し残念でした。

優勝した『TREASURE』はその部分で演じる事とダブルダッチを上手く組み合わせて面白い小技も表現し、他の項目でも高得点を取れるようなパフォーマンスをしていたように感じます。

JAPANに出場するチームは、予選を勝ち抜いたレベルの高い中で勝負する訳ですので、自分以外のチームメイトの表情、衣装、髪型等細部まで確認して欲しいです。
たった一秒すごく輝く瞬間があったり逆に、残念だなと思う瞬間がいくつもありました。残り一ヶ月も無いですが、そこの部分までこだわれる位のチームが揃ってると思います。自分達が作り上げたパフォーマンスを世界魅せれる様にまずはJAPAN、気を引き締めて頑張ってください!


川崎市教育文化会館
〒210-0011
川崎区富士見2-1-3
TEL:044-233-6361 
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原竹 純 【JDDA理事兼事務局長】
・1999年 NDDL「Holiday Classic」優勝
・2004年 NDDL「Holiday Classic」優勝
・DOUBLE DUTCH CONTEST vol,1 優勝
TMY(Who is Respected)
・2007年 NDDL「Holiday Classic」3位
・2008年 NDDL「Holiday Classic」優勝
・2010年 Double Dutch Delight Japan 2010 GUEST SHOW 出演
・2012年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 優勝
・JUDGE:Double Dutch Delight / 国民体育大会 / 4TUNE GAME
たっちー (Cracker Jack)
・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2013 総合優勝
・2012年 FISAC World Championships 団体戦男子の部ダブルダッチシングルフリースタイル 優勝
・2012年 FISAC World Championships 団体戦男子の部ダブルダッチペアフリースタイル 優勝
・DOUBLE DUTCH CONTEST vol.10 パフォーマンス部門 優勝
SHOTA
・2010年 Double Dutch Delight East 2010 準優勝
・2012年 DOUBLE DUTCH CONTEST BELGIUM 2012優勝
・2012年 Double Dutch Delight Japan 2012 GUEST SHOW出演
・2014年 DOUBLE DOUTCH CONTEST JAPAN 2014 ジュニア・U-19 ジャッジ
ASUKA(J-TRAP.)
・Double Dutch Delight Japan 2012 GUEST SHOW出演
・マッスルミュージカル中村ジャパン ~遊~ 出演
・アクエリアス CM出演
・リポビタンファインCM出演
MC Father(ZERO DD&GA)