9/20(土)盛岡劇場にて【Double Dutch Delight North 2014】が開催されました!

一般部門 6チーム、OPEN部門 8チーム 計14チーム出場。

Delight Japanへの切符は1枚。
これに懸ける気持ち・気合いが、パフォーマンスから伝わってくる2014年大会となりました。

そして、今年もDelight Japanへ出場するFINALISTが決定しました。
残り1ヵ月。どこまでこだわり、自分を、そしてチームを引き出せるかが勝負!

多くの方々の御来場ありがとうございました。
そして、大会をサポートしていただいた関係者様、スタッフの皆さまありがとうございます。

引き続き、FINALISTたちへのご声援を宜しくお願いします!!




OPEN 1st PLACE 『D-tatt』



一般 1st PLACE 『ガチしょんぼり沈殿丸』




原竹 純【JDDA理事兼事務局長】『オリジナリティー』
今回も昨年同様、岩手大学・岩手県立大学プラス、北海道よりNorthRopesの3団体での戦いとなりました。その中で一般部門に卒業生達が参加してくれていた事が嬉しかったです。

さて、今回NORTH大会でオリジナリティーの最高得点をつけさせてもらったのは一般部門では「ガチしょんぼり沈殿丸」と「さっぽろーぷす」で、オープン部門では「DYNA」でした。
一般部門優勝のガチしょんぼり沈殿丸は卒業生と現役学生の混合チームで、技の組合せ方が多彩で、演技中も余裕を持って演技が出来ていて良かったです。また、さっぽろーぷすはバスケットボールを使用したパフォーマンスで、たくさんのロープトリックにも挑戦していて良かったです。
OPEN部門のDYNAは安定したアクロバットを多数取り入れていて、アクロバットの見せ方が上手く、オリジナリティーで今大会最高得点を付けさせて頂きました。

全体としてはNORTHもSOUTH同様、ミスが多かったため、審査をすることが非常に難しかったです。当日の総評でも話をさせて頂きましたが、もったいないミスが多過ぎるので、そのミスを減らすためにもっともっと基礎練習をしてもらうとともに、臨機応変にロープを回せる様にし、ジャンパーのどんなジャンプにも瞬時に対応出来るターナー技術を身につけて欲しいと思いました。そのためには東北地方・北海道に普及の意味も込めて、たくさんの子供達を跳ばして、どんな子供でも跳ばせられる様なスキルを身につけられればミスが自ずと軽減されると思います。今後の練習と普及に活かしてみてください。

NORTH大会はここ数年岩手県と北海道からのみの参加となっているので、東北地方の他県からのチームにも参加をしてもらえる様、普及活動にもさらに積極的に取り組んで頂き、NORTH大会がもっと発展していく事を期待しております。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした!
 
TMY【Who is Respected】『技術力』
まず一般部門で多くのチームに目立ってしまったのが、ロープを扱う技術が追いついていない為に招いているミスです。アクロバットスキル、ダンススキル、ジャンプスキル(2倍速で跳ぶステップも含む)といった面では経験をしてきている日数を考えると、そのレベルにしっかりとあった無理のない動きが出来ていたと思います。それと同様に、ロープの技術も同じレベルまで持っていけたらミス数も減り、技術力だけではなく完成度といった他の審査項目にもより高い点数がつくと思っています。
その中で他のチームより、より得点を獲得したのが「ガチしょんぼり沈殿丸」です。自分達の技術をチームが把握できていたと思います。

オープン部門で多くのチームに目立ってしまったのが、BPM(曲の速さ)を速くしてしまって追いつけずミスを招くといったところです。速くカッコいい曲を使いたい気持ち、もの凄くわかります!ただ、それに余裕がなくなってしまったり、ジャンプが追いついていなかったりすると本当に意味がなくなってしまいます。ロープ、ジャンプ、といったところは十分レベルがあるだけに、凄くもったいないなぁ、、、と感じました。
パフォーマンスする際の曲の速度を、今まで以上にもっともっと深く考えて作って下さい。これも一般部門同様に、他の審査項目の得点の向上にも繋がると思っています。
その中で、他のチームより得点を獲得したのが、「Shot-Gun」「DYNA」の2チームでした。

最後に両部門に言えることは、対応能力の低さでした。
ただ音に合わせてジャンプ、ただ音に合わせてロープを回すことは、練習でいくらでもできます。「音に少しずれてしまった場合」「少し遅れてロープを回してしまった場合」など、本番では様々な予期せぬことが起きがちです。そういった時に、どのようにメンバーがロープまたはジャンプを合わせられるかも重要だと思いました。一番はそのような遅れを絶対になくす!!といった練習量が必要です。

もしもの時があります。その時には、自分の力量の100%をしっかり自分で把握をし、チームメンバーの100%を把握、理解をすることが大切だと思います。跳び方の癖、ターナーチェンジの癖、チームのロープ、などと細かいことを理解し、一つ一つ丁寧にこなしていき、しっかりチームの100%を引き出してくれれば、どんなに経験が浅くても通用すると思っています。
大会に出場された皆さん、本当にお疲れ様でした。これかもどんどんレベルアップをしていくNorth、楽しみにしています!!
 
たっちー【Cracker Jack】『構成力』
構成力、実はなかなか難しいのですが、次の二つの視点があるといいと思います。それは「空間的な設計」と「時間的な設計」です。「空間的な設計」というのは、ステージという与えられた広さに対して、どのように縄と人を配置して演技をするか、という観点です。
広いステージの中で一か所に固まって演技するよりも、広く使って演出したほうがより良いダイナミックな演技ができます。今回、North出場者の皆さんは広く使っているチームは数多かったのですが、残念ながらただ単純に「広く使っている」というチームが多かったように思います。求められているのは、「広さを生かす」です。広いから動けばよい、というわけではありません。その動きに、意味があって、演出があって、見ている人たちを楽しませ、驚きを与えられないと、「広さを生かす」ことはできないです。そんな中、印象的だったのは「DYNA」です。すでにいろんなチームがやっている技でも、空間をうまく使って新しい見せ方をトライして、新しい見せ方に挑戦していたという感じが出ていて、好印象でした。

「時間的な設計」というのは、一般なら2分半、オープンなら2分半から3分という限られた時間の中で、演技のどこにどの技を持ってきて、山場をつくり、お客さんを沸かせて、印象に残すか、という観点です。
ダブルダッチの中でやはり盛り上がりやすいのはスピードだと思います。今回、Northの出場者はスピードが通らないチームがあまりにも多かったです。通れば盛り上がらせることができるコンテンツなのに、ミスすると盛り上げが半減してしまい、構成力という点でも大きな減点につながってきてしまいます。多少難度を落としても通すことができたほうがよいことがありますので、今一度自分達のスキルとデモの内容と向き合ってみてください。そんな中印象的だったのは「D-tatt」です。North出場者の中ではミスが少なく、やりたいことが伝わってきて構成としてもよい演技でした。このチームは最初からフルスロットルという感じではなく、じわじわと後半にかけて盛り上がりを持っていくという設計をしていたように思います。

構成というのはすごくポイントが難しいと思いますが、よく考えられているチームはきちんと伝わってきます。そもそも構成をどのように考えたらいいかがわからない、というチームがあったらぜひ、上の2点を参考にして自分たちの演技を考えてみてください。お疲れ様でした!
 
SHOTA『完成度』
一般部門、オープン部門全体を通して感じたことは、ミスの数が多く、ノーミスのチームがいなかったことです。

まず、一般部門について。一般部門で目立ったミスは、縄のミスです。
ダブルアンダーで縄がぶつかるミス、ターナーチェンジの際に、ターナーの位置が近くなり、縄がたるんでしまうミス。こういうのが非常に多かったです。やはり、一般部門はまだまだ経験が浅い部分もあると思うので、しっかり縄の練習をし、ターナースキルを伸ばせばもっともっとレベルアップにつながると思います。
今大会、最高得点をつけた、「ガチしょんぼり沈殿丸」は、ミスも少なく、パフォーマンス全体の安定感もあり、素晴らしい印象を与えてくれました。

続いては、オープン部門。オープン部門で圧倒的に多かったミスは、ステップ、スピードによるミスです。
なぜ、このミスが多かったのか??やはり、私が感じたのはBPM(曲の早さ)です。
曲が早い分、ミスを誘発させてしまってるんじゃないかと言う印象でした。もうちょっと、曲のスピードを落とし、自信と安定感がありノーミスのステップを見せきれば印象は良くなると思います。

今大会オープン部門で最高得点をつけた「D-tatt」、それに続く「Shot-Gun」は、ミスがあってもすぐに落ち着いて立て直し、演技の印象を良いままで観れたと思います。

最後に。今大会は本当にミスが多かったです。でも、裏を返すと、このミスさえ無くせば、もっともっと高みへ行けるチャンスでもあります。各々で、ここがダメだったな、と思う所が多々あると思います。
それを、どう処理し、次のステップへ繋げるかで、もっともっとチームは強くなれます。
次回、皆さんが急成長した姿楽しみにしています。
ありがとうございました。
 
ASUKA【J-TRAP.】『表現力』
今回のNORTHでは、うまく自分達を表現し、魅せたい技をコミカルに伝えようとしていたチームもあり、楽しく見させて頂きました。

一般部門に出場していた『さっぽろーぷす』は、その点ですごく長けていて、エンターテイメント性があり、『これをみてください!』という気持ちがダイレクトに伝わってくる内容でよかったと思います。
チームで『伝えたい気持ち•表現したい事』などが共有・統一され、一人一人そこに対して意識を持っているチームは、前に伝わってくるエネルギーも強く、表情や立ち姿、衣装・髪型の端々からのメッセージが明確であり、伝わりやすいです。チームでの共有はもちろんの事、一人一人の意識の持ち方がチームでのパフォーマンスに置いてかなり重要になってきます。

立ち方一つでも『何の為にそこに立っているのか』。たったワンシーンの一秒であっても『自分は今どう言う役割なのか』などを考えているといないのとでは見え方が違います。
舞台に立っている時間はチーム全員が『パフォーマー』である事を忘れないでください。縄に入ってない人、フォーメーションチェンジで動いている人、ジャンパーでもターナーでもない人、その人の動作一つで、パフォーマンスがどのように見られるかにすごく関わってきます。自分が縄に入ってない時のポジショニング•意識の持ち方をもう少し考えて、3分間だけでも人前に立ち続けるパフォーマーである練習を日々取り入れていけば、一段と輝くパフォーマンスに仕上がると思います。

優勝した『D-tatt』は前に出てくるエネルギーをとくに感じました。でも、まだ予選です。世界大会で優勝するには、もっと厚い壁が待ってます。JAPANの舞台へどのような意気込みで望むのか、これから約一ヶ月の練習にかかってます。モチベーションのもって行き方がかなり重要です。がんばってください!

そして、今回は惜しくも入賞しなかったチーム。DELIGHTはコツコツと練習に努力を重ねてきた自分達のパフォーマンスをみてもらえる、しかも審査される絶好のチャンスです。その3分間にどれだけ賭ける事が出来るか。そしてステージで爆発させる事が出来るか。そんな事をイメージしながらチームメイトと良いパフォーマンスを作り上げて行って欲しいです!


盛岡劇場
〒020-0873
岩手県盛岡市松尾町3-1
TEL:019-622-2258
FAX:019-622-1910 
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原竹 純 【JDDA理事兼事務局長】
・1999年 NDDL「Holiday Classic」優勝
・2004年 NDDL「Holiday Classic」優勝
・DOUBLE DUTCH CONTEST vol,1 優勝
TMY(Who is Respected)
・2007年 NDDL「Holiday Classic」3位
・2008年 NDDL「Holiday Classic」優勝
・2010年 Double Dutch Delight Japan 2010 GUEST SHOW 出演
・2012年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 優勝
・JUDGE:Double Dutch Delight / 国民体育大会 / 4TUNE GAME
たっちー (Cracker Jack)
・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2013 総合優勝
・2012年 FISAC World Championships 団体戦男子の部ダブルダッチシングルフリースタイル 優勝
・2012年 FISAC World Championships 団体戦男子の部ダブルダッチペアフリースタイル 優勝
・DOUBLE DUTCH CONTEST vol.10 パフォーマンス部門 優勝
SHOTA
・2010年 Double Dutch Delight East 2010 準優勝
・2012年 DOUBLE DUTCH CONTEST BELGIUM 2012優勝
・2012年 Double Dutch Delight Japan 2012 GUEST SHOW出演
・2014年 DOUBLE DOUTCH CONTEST JAPAN 2014 ジュニア・U-19 ジャッジ
ASUKA(J-TRAP.)
・Double Dutch Delight Japan 2012 GUEST SHOW出演
・マッスルミュージカル中村ジャパン ~遊~ 出演
・アクエリアス CM出演
・リポビタンファインCM出演
SEIJI(REG-STYLE)