原竹 純【JDDA理事兼事務局長】『オリジナリティー』 | |
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まず始めに、今年のDELIGHTに参加して頂いた全ての239チームの皆さん本当にお疲れ様でした!過去最高参加チーム数で、多くの感動を与えてくれてありがとうございました! さて、今回NORTH, EAST, WEST, SOUTH, JAPANとDELIGHT 5大会でオリジナリティの審査をさせて頂きました。 さすがJAPAN大会に進出した一般部門4チーム、オープン部門13チームで、全てのチームが素晴らしく、甲乙付け難い展開の中、一般部門では唯一高校生チームでの出場の「ROYAL VOGUE」に、オープン部門では、優勝した「Mythology」にオリジナリティ最高得点をつけさせて頂きました。 「ROYAL VOGUE」のターニングはどれをとっても新しくまた、複雑で世界中どこを探しても彼らにしか出来ないロープの回し方を終始一貫しており、硬いロープを使用しているのでは無いかと思わせるほど、ターナー2人の息がピッタリと合ったターニングで会場をどよめかせていました。一般部門次点は「MUTANT」で、メンバーがそれぞれダブルダッチをよく知っていて、ステージを所狭しと動き回り、「次は何だ?次は何が来る?」とすごくワクワクしながら審査をさせて頂きました。コンテストでさらに進化したMUTANTを見れると思うと今から楽しみです。 「Mythology」はWEST1位通過でJAPAN最終の演技になり、かなりプレッシャーがかかった状態での演技となったと思いますが、そんなプレッシャーをチーム全員で跳ね除け、高度なアクロバットを駆使して最高のパフォーマンスをWEST同様ノーミスで披露してくれました。圧巻は体操日本代表選手の白井健三選手を彷彿させるダブルコーク(2回捻り)を完璧に決めてくれました。本当に素晴らしかったです。オープン部門次点は「惚翔魁」で、アクロバットをしながらのターニングや、リリースしたロープをキャッチしながらの連続アクロバットは息を呑むほどでした。今年のADDLチャンピオンチームということもあり、一番ロープの中もしくはロープに絡んだパフォーマンスを意識して披露してくれていたと思います。 全大会を通してオリジナリティで高得点を叩き出しているチームは、ほぼ上級生チームに偏っていたと思います。ダブルダッチ全ての技術が数年前に比べて格段に上がっているので、大学生になってからダブルダッチを始めて3年間で、チーム独自のオリジナリティを出すのが凄く難しくなってきている様に感じます。 大学4年生になると就職活動や進路決定などで忙しくなり、これまで同様にチームで練習がしづらくなると思います。 無責任な事は言えませんが、それでもチームで結果を出したいのであれば、ダブルダッチ同様に就職活動や進路決定も"本気"で効率良く行動することによって、どちらも上手くいくかと思います。実際、ここ数年NDDL Holiday Classicに参加したチームの皆さんは就職や進路が決まった状態で参加してくれています。早期引退を考えている皆さんは自分の将来の事、今後のチームの事をもう一度考えて、きっぱりと引退するのでは無く、何らかの形でこれまで本気になれたダブルダッチを継続していって欲しいと思います。 そして、日本代表としてNDDL Holiday Classicで戦ってくれるオープン部門3チームとキッズ2チームは思い切り自分達のパフォーマンスを披露してきてもらいたいと思います。日本からこの代表5チームをみんなでぜひ応援しましょう。最後に、今年のDELIGHTに関わって頂いた皆様、本当にありがとうございました。 |
MON【CAPLIORE】『構成力』 | |
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オープニング、エンディングの演出、変化、メリハリ、インパクト、フュージョン、空間の使用法、演技全体の流れについて審査しました。 一般部門で構成力が光ったのは「MUTANT」。オープニングからエンディングまで『次は何をして来るのだろう?』と、期待してしまうようなワクワクさせる構成に観客の皆さんも釘付けでした。一つの曲の中でも、歌詞や曲調に合わせて数多い技のレパートリーで勝負し、メリハリのある変化をつけていました。スペースを有効活用し、そしてダイナミックに移動しながらのダブルダッチもしっかりインパクトを残し、フュージョンがしっかり出来ていたと思います。単純に観ていて楽しい!次は何をするのか?そう思わせた「MUTANT」は、構成の面で素晴らしかったです。 オープン部門では「Mythology」が最高得点でした。高難度のトリックをテンポ良く演技に取り込み、盛り上げるポイントを上手く作り出していました。連続技で魅せると思ったら、予想もしないようなオリジナルトリックで魅せる、観ている人の心をしっかり揺さぶって会場を自分達の空間にしていました。 その他のチームで構成が良かったのは、得点ではそこまで伸びていませんが「櫻羽華」が良かったです。オープニングの掴み方からオリジナル技で会場の空気を自分たちの物にし、特徴ある曲の変化に合わせてパフォーマンス内容やチーム全体の空気を一変させる統一感などが光りました。1カウント1カウントしっかりフュージョンさせて、盛り上がりどころでインパクトのあるムーブを持ってくる構成になっていて、見ていて気持ちが良かったです。 得点が伸びなかったチームは、ミスをしてしまい構成が見えなかった事や、変化にメリハリがなく、パフォーマンス全体にインパクトがないチーム。そしてダブルダッチの大会なので、全体的な構成が良くても、演技全体の中で縄を跳ぶ時間が少ないチームには得点がつけられません。 完成度、クオリティを意識して縄を抜く事も、勝負事での大事な作戦だと思います。ですが、失敗を恐れない大胆な構成で、且つ、ミスの無い完璧なダブルダッチを見たいなと思いました。今大会でも、ミスが少なくハイクオリティではあるが、インパクトが弱くそこまではっきり印象が残らないと言う様なチームも見受けられます。大会で演技をするのであれば、「これが俺たちのチームだ!」「ここを見てくれ! 」と言う様なメッセージのある構成を意識してパフォーマンスを作ってみる事が大事ではないかなと思います。 厳しい予選を勝ち抜き、選抜されたエリートチームだからこそ、更にひとつ飛び抜けるのは至難の業だと思います。それでもライバルチームに勝つ為にどういった工夫をするのか?どんな戦術で闘うのか??そんな事を考えながらこれからも自分達のカラーのダブルダッチを追求して行って下さい。 |
FUKU(alttype)『完成度』 | |
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今回完成度をみさせていただきました。年々レベルがあがっている日本のダブルダッチ業界で、今までで一番レベルが高い大会だったように個人的には思いました。そしてどのチームもレベルが拮抗してきているので、中々点差が開きにくくなっていますが、その中でも非常に大きなウエイトを占めているのが完成度だと思います。 今回ジャンプスキル•ターナースキル•アクロバットスキルを中心に熟練度や統一感などを重点的にみました。さすがに地方予選を勝ち抜いてJAPAN大会に出場しているチームだけあって、どのチームも比較的点数は高かったですが、その中でも秀でたチームは「Mythology」「Altavista」「Vent.E」でした。 「Mythology」は、アクロバットスキルや全体の安定感は群を抜いていました。ジャンプやステップ、ターニング、アクロバットに余裕がみられ、終始パフォーマンスを安心して見ることができました。非常に難しいアクロバットの着地も難なくこなし、会場全体を湧かせる力はさすがでした。 そして「Altavista」は、全体のパフォーマンスを通しての熟練度が素晴らしく、どのチームよりもパフォーマンスとして完成されたものがありました。もちろんスピードなどのジャンプスキルやターナースキル、表情なども全体の統一感として細部にこだわるパフォーマンスで高得点に繋がりました。「Vent.E」もアクロバットスキルがずば抜けていて、ミスもほぼなかったので高得点になりました。 ここに名前をあげてないチームにも素晴らしいチームはたくさんありましたが、やはりダブルダッチという競技はミスが顕著にわかり、その部分で順位がハッキリ分かれたように思います。いつもの練習では通っているところもやはり、本番ではいつも通りのパフォーマンスを発揮できない場合もあります。ですが、上位チームにはメンタルの強さとミスの危険性の少ない構成に出来るほどの圧倒的な強みがあったように思います。 また「惚翔魁」や「B-JACK」も本当に素晴らしいパフォーマンスをしていましたが、少しだけミスがあり、完成度を落としてしまっていました。ミスがあると完成度だけではなく他の項目まで落としてしまうので、いかにレベルの高いパフォーマンスをミスなくできるか、もしくはレベルの高い見せ場などを要所にいれていかに上手くみせれるかというのも、勝負の鍵を握ってくるのかもしれません。 必ずしもミスがなければ上位入賞できるということではないですが、ミスはあるよりない方がもちろんいいので、本番想定の練習でミスが続くようであればより確率の高い動きに変更したり、縄の通し方を変える必要もあると思います。 今回選ばれた3チームは、日本の代表として堂々とNYで最高のパフォーマンスをして、日本のレベルの高さを世界に見せつけてきていただきたいです。 |
ZUKO (REG-STYLE)『表現力』 | |
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選手の皆さん、お疲れ様でした。各地方予選を勝ち抜いてきた皆さんのパフォーマンスは本当にハイレベルなものでした。気持ちが全面に現れ、各チームの個性、カラーがしっかり伝わってきました。 一般部門に関しては、もう少しチームの統一感や曲と衣装の一体感など、表現力の研究が必要だと感じました。また、ミスが目立ってしまい見せきれていないことも審査に反映しています。その中でも一般部門を優勝した「MUTANT」は表現方法に独自の個性が光り、すごく楽しんでいる印象がありました。 オープン部門に関しては、表現力のレベルが高く、曲、衣装、パフォーマンスの一体感、チームの統一感を感じ、ほとんどのチームが各場面において隙を感じさせないぐらい素晴しい演技でした。さらに、ロープを活かした表現方法を取り入れているチームもあり、曲との雰囲気、間の使い方など、よりパフォーマンスを効果的にみせる工夫がされていました。 その中でも高得点をつけたチームは「B-JACK」「Altavista」「Mythology」でした。「B-JACK」は表現方法に緩急があり、様々な場面で曲との雰囲気がしっかり作られていました。特にスッテプに関しては音の使い方が素晴しかったです。「Altavista」は、最初から最後まで一貫したJAZZベースの表現がある中でも前半から後半へ雰囲気の上げ方が上手で、一体感が崩れることがありませんでした。「Mythology」は、格好良さの中にも音を遊んでいる雰囲気があり、難しい技の中でも乱れることのない力強さを感じました。 近年は、表現方法の一つとしてダンスを取り入れるチームが目立ちますが、しっかり習得しないまま安易にデモに取り入れてしまうとマイナスイメージがつくこともあります。もう少し研究・追求することを大切にしてほしいと思います。 様々な大会で上位に残るチームをパフォーマンスモデルとしていくこともあるかもしれませんが、表現方法は自由です。一番大切にして頂きたいのは、衣装、曲、パフォーマンスの統一感を戦略的にチーム一人一人が理解していることです。 最後に、NDDLの出場を手にしたチームは、日本代表としてもう一度自分たちの演技を見返し、より洗練されたパフォーマンスをニューヨークでみせつけてきてください。皆さんのご活躍を期待し、応援しております。 |
島っち(Fat man Crew)『技術力』 | |
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各地区から勝ち残ってJAPANの舞台に出るチームなので、技術力はどのチームも高いものでした。 技術力の高さから「うまい」と感じるチームが多かった印象があります。 技術というのは書いて字のごとく【技(わざ)のおこなう術(すべ)】のことを言います。技術力を上げるためには、一つ一つの行為に対して、どこまで意識できているか、根拠があるかが重要になるとおもいます。 「なぜ今、ひっかかったのか。」「なぜ今、技が通ったのか。」「どうやって跳べばひっかからないのか。」「どの距離で縄がたるむのか。」「どれくらいの力で回せばどう縄が動くのか。」などを練習のときにしっかり意識することによって一つ一つの行為に根拠ができ、その根拠が裏付けとなって技術力の向上に繋がります。 技術力は、ただガムシャラにやるだけでは向上しないと僕は感じています。 技術力で最高得点を付けさせて頂いた3チームについては、縄のことをよく知っている印象もあり、一つ一つの行為や動きに対してしっかり研究をしている印象がありました。またジャンプスキルの一つとして、足の動きをよく見させて頂きました。ダンスステップやスピードステップについて、単調なステップではなくその複雑さも技術力が高い印象になります。 単調な同じステップではなく様々なステップを組み合わせることで難易度は上がりますが、その分ジャンパーの技術力は非常に高いものと評価されます。またそれを通すターナーのジャンパーを通す技術力も高いものだと思います。 最高得点の3チームで「Mythology」に関しては、アクロバットスキルが非常に他のチームより長けており、 また縄のスキルも高い印象があり、すべての技を危なげなく通していた印象があります。「Altavista」に関しては、MAXスピードの縄の技術、ダンスのステップ技術・縄を扱う技術が長けていた印象があります。 「TREASURE」に関しては、縄の性質をよく知っていて、縄の扱い方、縄の技術が非常に長けている印象でした。 技術というのは基礎(土台)として非常に重要な項目になり、技術力があるから自分達のやりたいことが表現できるし、技術力があるからミスも少なく完成度も高くなります。基礎技術(土台)があるからこそ自分達のダブルダッチをお客さんに思う存分魅せれるのだと思います。 技術力の向上は意識と反復練習が重要になりますので、来年ジャパンを目指す人たちはこの2点を意識して練習に励んでもらえたらと思います。 最後にホリデークラシック行きを手にした3チームは、日本代表としてステージを楽しんで頑張ってきてください。 |
サンケイホールブリーゼ 〒530-0001 大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー7F TEL:06-6341-8888 Google MAP |
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15:30 | 開 場 | |
16:30 |
開 演 オープニング ・ 1部 <一般部門> |
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1. ガチしょんぼり沈殿丸 (一般/岩手県立大学) 2. KROOLY (ESJ) 3. ROYAL VOGUE (栄光学園) 4. MUTANT (一般) |
/ North 一般部門 通過 / South 一般部門 通過 / East 一般部門 通過 / West 一般部門 通過 |
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<KIDS EXHIBITION> ※Kids大会優勝チーム | ||
5. ブランチ (Bran.co lab) 6. Fine-P (Ja☆p Steady Fam) |
/ NOVICE部門 優勝 / ADVANCED部門 優勝 |
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17:40 | 休 憩(20分) | |
18:00 |
2 部 <オープン部門> |
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1. 櫻羽華 (日本体育大学) 2. FENNEL&BLOOM (日本大学) 3. Limit (立命館大学) 4. B-JACK (日本体育大学) 5. Altavista (立命館大学BKC) 6. D-tatt (岩手県立大学) 7. L*L (岡山大学) 8. 惚翔魁 (日本体育大学) 9. SWAGGER (立命館大学) 10. Chap-Lin (日本体育大学) 11. Vent.E (京都産業大学) 12. TREASURE (東京大学) 13. Mythology (大阪体育大学) |
/ 敗者復活 / East 5位通過 / West 5位通過 / East 4位通過 / West 4位通過 / North 1位通過 / South 1位通過 / East 3位通過 / West 3位通過 / East 2位通過 / West 2位通過 / East 1位通過 / West 1位通過 |
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19:10 | GUEST SHOW 『BAD GUEEN』 | |
19:25 | 休 憩(20分) | |
19:45 | 結果発表 | |
20:30 | 終 演 |
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BAD QUEEN |
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DANCE@LIVEをはじめとするキッズストリートダンスソロバトルの世界ではもっとも有名であり、最強と称されたIBUKIとYUMEKIによる高校生ダンスユニット。 Waackをベースに常に進化をとげる彼女達のダンスには、ストリートダンスならではの表現力やキレだけではなく、独自の音楽性が現れている。 |
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原竹 純 【JDDA理事兼事務局長】 ・1999年 NDDL「Holiday Classic」優勝 ・2004年 NDDL「Holiday Classic」優勝 ・DOUBLE DUTCH CONTEST vol,1 優勝 |
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MON(CAPLIORE) ・2006年FISAC World Championships 団体戦男子の部ダブルダッチ部門 優勝 ・DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN VOL.8 優勝 ・2007年〜2008年 マッスルミュージカル出演 ・2012年 シルク•ドゥ•ソレイユ「Les Chemins invisibles」南アフリカ特別公演出演 ・2013年ドイツツアー「NEXT GENERATION」パフォーマンス出演 |
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FUKU(alttype) ・2006年 NDDL「Holiday Classic」3位 ・DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2013 優勝 ・DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN VOL.7 パフォーマンス部門優勝 ・ギネス世界記録保持者 [2本のロープの中で3人が駆足跳びを行いひっかかるまでに何回跳べるか] |
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ZUKO(REG-STYLE) ・DOUBLE DUTCH CONTEST BELGIUM 2012優勝 ・Double Dutch Delight Japan 2012 GUEST SHOW出演 ・G-SHOCK『SHOCK THE WORLD』in中国 ゲストパフォーマンス ・眼鏡市場CM出演 ・週刊AKB TV出演 |
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島っち(Fat man Crew) ・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2012 出場 ・DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN VOL.6 ベスト4 ・We Love Double Dutch 2005 準優勝 ・関西テレビ 関ジャニ∞のジャニ勉 出演 ・YNN NMB48チャンネル 出演 |
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MC KENSAKU |
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TMO(ASGRM) |