9/14(日)さん太ホールにて【Double Dutch Delight South 2014】が開催されました!

一般部門 7チーム、OPEN部門 6チーム 計13チーム出場。

Delight Japanへの一枚の切符を賭けた戦い。
そこには確実に受け継がれている思いがあり、各チームの色がよく出ていた大会でした。

Delight South 2014からDelight Japanへ出場するFINALISTが決定しました。
年々レベルアップしている地区。ライバルと切磋琢磨して、NDDLのステージを目指してほしいと思います。

多くの方々の御来場ありがとうございました。
そして、大会をサポートしていただいた関係者様、スタッフの皆さまありがとうございます。

引き続き、FINALISTたちへのご声援を宜しくお願いします!!




OPEN 1st PLACE 『L*L』



一般 1st PLACE 『KROOLY』




原竹 純【JDDA理事兼事務局長】『オリジナリティー』
今回はOPEN部門の参加チームがこれまでより多くて、白熱した戦いを見ることが出来ました。また、SOUTH大会は毎回観客の温かい声援が素晴らしく、参加した選手達は気持ち良く演技を披露する事が出来た事と思います。

さて、今回SOUTH大会でオリジナリティーの最高得点をつけさせてもらったのは一般部門では「F.K.S Crew」で、オープン部門では「L*L」でした。一般部門の「F.K.S Crew」は全員社会人で練習する時間が限られているにもかかわらず、1人1人それぞれの経験を活かし、余裕を持って演技を披露してくれていて良かったです。
OPEN部門の「L*L」はしっかりとしたテーマがあり、衣装やメイクの細部にもこだわりを持って、会場全体を引き込む演技を披露してくれました。始まりから最後までテーマに沿って演技をしてくれるとさらに良かったかなと思いました。

オリジナリティーとしてというよりは全体的にですが、ミスが多かったため、審査をすることが正直、非常に難しかったです。ノーミスが何チームも出て、その中で優劣をつけられる様なSOUTH大会に近い将来なることを願っています。SOUTHはまだまだ発展途上なので、当日の総評でジャッジのみんなが話した事をプラスに受け取り、今後の練習に活かして頂きたいと思っています。選手の皆さん、本当にお疲れ様でした!
 
HKR【alttype】『技術力』
SOUTHは全体的にミスが多かったです。その原因がターニングスキルの未熟さだと思います。ロープが安定せずに各シーンでミスが多発していたので、もう一度基礎から見直して欲しいと思います。あとアクロバットも危なげな技が多く怪我を誘発しそうだったので、ロープを通しての練習は勿論のこと、基礎から練習して欲しいと思います。
基本的なことでもしっかりとミスなく通せれば、高得点とはならないものの低得点にもなりません。背伸びをして自爆をしているチームが多かったので、自分たちの技術力に見合った演技をする必要があります。

自分のチームの技術力の高い部分はどこなのかをしっかりと分析して、そこをしっかりと通せるような練習をしてください。「なんとなく通っている」状態で大会に望むのは勝負の土俵に立っていないのと一緒です。技術的な根拠をしっかりと見つけ出し、より安定したパフォーマンスをしてください。演技に組み込む技やダンスはしっかりとしたクオリティになるまで練習する必要があると思います。チームメイトや自分にストイックになりましょう。
最高得点をつけた「KROOLY」はミスはあったものの、ターニング・アクロバット・ジャンプスキルが高く、安定していました。JAPANの舞台で闘うのであれば、最低でもこのチームぐらいの技術力がないと厳しいと思います。

SOUTH全体でみると、去年に比べレベルは上がってきているので、このままスキルを磨いていき、SOUTH初のNY出場をキメて欲しいと思います。
 
タロー【Fat man Crew】『構成力』
昨年同様声援も多くアットホームな印象を受けました。岡山だけでなく社会人や九州からも参加者がいて多くの場所でダブルダッチを続けていること、普及していることを嬉しく思います。

今回も構成力を審査させていただいたのですが、まず一般部門に出場していた多くはほとんどがステージ中央で縄が回っており、人が入れ替わって演技が終了するパターンでした。人で動きを出すことも大事ですが、見ている人は基本的に縄が回っているところを見るので縄も動いてステージを広く使いパフォーマンスに動きを出だせば、もっと良いものになると思います。

『F.K.S Crew』は人数の多さを生かすだけでなくステージを広く使えていたと思います。また、OB・OGならではの遊ぶ余裕があったので、見ている人に対する意識がパフォーマンスに感じられて良かったです。

SOUTHの全体的にダンスをメインとしたパフォーマンスが多く感じました。ですが、ダンスを得意としているから取り入れているのではなく、とりあえずダンスは入れておいた方が良いというような印象も受けました。中盤にダンスを入れるところも多く、まだ盛り上がる見せ場としてのレベルまで至っていないチームは緩急をつけるどころか完全に落ち着かせてしまい直前で盛り上がった気持ちをリセットしてしまっていたのでもったいないなと感じました。

また、ミュージカルのような演出でのチームも目立っており、あまり見ないパフォーマンスに楽しませて頂きました。『L*L』は最初に作り出した世界観を最後まで貫き通しており引き込まれました。

他の地区予選と比べるとまだ出場者数が少ないSOUTHで同じようなパフォーマンスが多かったのは小さい規模で情報共有をしているからだと思います。出来ることなら実際にいろんなところに足を運んで、生でパフォーマンスを見たり大会やイベントに出てみてください。違う環境の者達と同じ場を味わうのは刺激的できっとプラスになるはずです。SOUTHはSOUTHの良さがあるので吸収したものを鵜呑みにせず、SOUTHらしさを取り入れつつ他の地区とは新しい盛り上がりをしてくれたらと思います。
 
DAICHI【ME$ER】『完成度』
本大会において、最も感じたことは、ミスが多すぎてパフォーマンスで伝えたいことを全く伝えることができなかったチームが多すぎた、とういことです。

ミス無くパフォーマンスをすることで、やっと自分達が伝えたいモノが見ている人に伝わります。ミスが多ければ、何も伝わりません。
ミスが無くなれば、伝えたいことが伝わるようになるということでもありません。自分の理想の姿があると思います。1番、自分の伝えたい想いが伝わる形や姿があると思います。それにどれだけ、近づくことができていますか?本当に、それで見ている人に想いが伝わりますか?もっともっと、1つ1つの動きやシルエットにこだわりを持って、それに近づけていかなければ、完成度の評価は高くなりません。

今回の大会で最も高い得点をつけたのは、一般部門では「KROOLY」、オープン部門では「L*L」でした。「KROOLY」は1つ1つの技の質の高さが、本大会を通して最も高かったと思います。「L*L」は全体を通しての一体感と余裕感があり、とても完成度の高さをうかがわせるパフォーマンスだったと思います。
ただ、両チームを通して言えることは、難易度があまり高くなかったということと、振りなどの動きの完成度が低かったということです。この2点を自分達で見つめ直し、さらに追求していくことがJAPAN大会での飛躍につながるのではないかと思いました。

SOUTH終了時のジャッジコメントが、とても長かったと思います。毎年、JAPANで上位を独占するのは関東・関西勢ばかりで、その争いに加わることができずにいる状態が続いていると思います。そんな状況を、打破してもらいたい。もっとレベルアップして、JAPANでも戦えるようになってほしい。ジャッジ全員、きっとそういう想いがあったから、熱の入ったコメントになったのだと思います。もっと視野を広げて下さい。もっとたくさんの人と話してください。もっとたくさんのパフォーマンスを見てください。必ず、吸収できることがあります。
きっかけを作るのは、SOUTHで戦っているみなさんです。来年のSOUTHの大会が、今年以上に盛り上がってくれることを願っています。
 
AI【SAFARI】『表現力』
全体を通してミスが多く、またパフォーマンスをしているというよりは練習の延長線で、ただ舞台でやっているという印象を受けました。前日にWESTがあったのですが、正直レベルが違いすぎます。SOUTHだけで戦っているわけではないということをしっかり理解して次の大会につなげてほしいです。また、リズム、ステップ、三連もベーシックで飛んでいるだけのチームが多く、技ひとつひとつに個性がないです。もっとストイックに練習して少しでも多く出来ることを増やし、自分たちのカラーを衣装だけでなく、パフォーマンスで表現してください。

得点を高くつけたチームはイメージの共有とパフォーマンスであるということが他と比べて意識出来ていると感じました。しかし、WESTの最高は18点をつけましたがSOUTHでは11点が最高得点です。表現力の見るポイントとしてホームページにアップされているので、まずはそれを読みパフォーマンスをどうしていくべきか、また曲に関してですが、3分間の中で流れや、一貫性がなかったので、そこも含めて考えてみてください。

私が最高得点をつけたのは「L*L」です。SOUTHの他のチームと比べて曲、衣装、パフォーマンスに統一感があり、イメージの共有が出来ていたからです。

最後に大会の総評でも厳しいことをいってしまいましたが、SOUTHのレベルがもっとあがればダブルダッチシーンはもっと盛り上がると思います。期待しているので頑張ってください。
JAPANに残ったチームはあと1ヶ月です。SOUTHをかえるつもりでデモのことだけではなく、練習方法、デモの作り方など、たくさんの人に聞き、濃い1ヶ月にしてください。応援しています。


さん太ホール
〒700-8634
岡山県岡山市北区柳町2-1-1
TEL:086-803-8222
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原竹 純 【JDDA理事兼事務局長】
・1999年 NDDL「Holiday Classic」優勝
・2004年 NDDL「Holiday Classic」優勝
・DOUBLE DUTCH CONTEST vol,1 優勝
HKR(alttype)
・Double Dutch Delight Japan 2010・2012 GUEST SHOW出演
・DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2013 優勝
・ギネス世界記録保持者(2本のロープの中で3人が駆足跳びを行いひっかかるまでに何回跳べるか)
・Double Dutch Night vol.4 優勝
・DOUBLE DUTCH ONE'S FINAL 優勝
タロー(Fat man Crew)
・WORLD JUMP ROPE 2014 Japan Selection 優勝
・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2013 3位
・Double Dutch Delight WSET 2012 一般部門 優勝
・DOUBLE DUTCH CONTEST HONG KONG VOL.1 優勝
・DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN VOL.9 優勝
DAICHI(ME$ER)
・Double Dutch Delight West 2012 一般部門 優勝 Til soul circus
・Double Dutch Delight West & South 2013 GUEST SHOW出演
・Double Dutch Contest World 2014 GUEST SHOW出演
・Double Dutch Night vol.8 優勝 左手は添えるだけ
・Double Dutch Night vol.9 優勝 SKARD
AI
・Double Dutch Delight Japan West 2012 準優勝
・Number One Summer Festa 2013 優勝
・Double Dutch Delight Japan West/South 2013 Guest Show 出演
UE