NOBU【CAPLIORE】『技術力』 | |
全体的な印象としては、ジャンプトリック・ターニング共に前年度より格段に上がっていますが、ミスもその分増えたように感じました。ロープを投げたり、離したりリリースして操る技が増え、ステージ全体を使えているチームが多く、Speedのロープでもクロスで回したり、高速スライドを入れたり、各チームオリジナルのアレンジがたくさん見受けられました。 ただ、大会後のコメントでも言わせていただきましたが、「ターナーチェンジ」の際にもとのターナーがいた位置に戻れず、ロープがたるんでしまいロープ同士がぶつかるミスが目立ちました。 ダブルダッチ はメンバーを大事にし、思いやりが不可欠なスポーツです。身長が大きい子は小さい子がロープを取りやすいよう、この逆も同様にお互いのためにロープを回せればより向上すると私は考えます。 上位チームと下位チームの大きな差は一言で言わせていただくと「基礎」だと思います。 上位に入るチームは「基礎(ターニング・ジャンプの基礎、他スライド・ダブルアンダーなど)」がしっかり身に付き通せる技の幅も広がり、クオリティーも上がり、ロープトリックにも生かせていました。 今回、私がとても印象に残っているチームは、NOVICE部門「Feez Move」 「LittleQueen7」「ミラクルダッチ」(入賞チームは除く)。ADVANCE部門では、「W6KING」「CL UNITED」 。これらのチームは会場の雰囲気をつかみ、自分たちのチームカラーを存分に出していました。ターニング技術を伸ばせば、結果も変わってくると思います。 ジャッジをやらせて頂き、審査委員長の役割をいただきこの場をお借りして感謝したいと思います。ありがとうございます。 今回出場した選手はまずは自信を持って自分をほめてあげてください。結果は色々ありますが、「結果」より「過程」が1番大事です。 多くの技、ロープにチャレンジし「自分の1番好き!」を見つけてその部分を磨いてください!!おのずと自分の役割も見えて、今以上に上達し、ダブルダッチがもっともっと好きになると思います。 自分自身を信じて、仲間を信じてこれからも頑張ってください。お疲れさまでした。 | |
MEME【RUN-D-CREW】『オリジナリティー』 | |
まず感じたことは昨年よりも、よりレベルアップしているということです。ロープトリックやリリース、ターナーの色々な回し方の技術はもちろん、スピードステップやフォーメーションも多彩だったことに驚きました。 オリジナリティーポイントを一番獲得したのは、NOVICE部門では『☆皆跳☆』、ADVANCED部門では『CL UNITED』でした。共通していたのは、チームの個性も出しつつ大人のチーム顔負けのリスクのある技を見せきったところです。 他にも高得点だったチームは『Feez Move』『Happy Rock』『ミラクルダッチ』。『Feez Move』は3人チームなのに様々なロープトリックとフォーメーションで、3人ということを感じさせないパフォーマンスだったと思います。『Happy Rock』は多彩なフォーメーションやロープを4本使うなど、とても印象に残るパフォーマンスでした。 『ミラクルダッチ』はエンターテイメント性の高い内容で、チームのカラーがとても出ていたチームだと思います。 そして残念だった点を2つあげさせていただきます。まず一つは、せっかくの良い技が映えて見えないという点が目につきました。構成、演出、表現力で見え方は変わってくるので、そういった点も合わせて研究してみると同じ技でもとても印象に残るものに変化すると思います。 もう一つはミスが多かった点です。「ここ見せたかったんだろうな」と感じるパートが多々ありました。個人的には『G-Stars』の使ってた曲がMichael Jackson - Scream - でミスしてしまったパート。「ここ見たかったー!」ととても印象に残っています。 当たり前のこととは思いますが、オリジナリティーを最大限に引き出すには'完成度をあげる'のが最大のポイントですね。 最後に。どんな技でも見せ方次第だと思います。いろんなものを見て、感じて、次のステップへどんどん進んでください。また新しい驚きを楽しみにしています。ありがとうございました。 |
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タク【超三流】『構成力』 | |
「使用する曲と演技の融合感」はどんなジャンルの曲でどんなテイストの衣装でどんな質の演技をするかをみました。 曲に関しては、ある音楽の気持ちいい音を拾って演技をあてはめていく方法と、演技のために音の方を作りこむというアプローチがみられました。 前者を象徴しているチームが、ADVANCE部門最高点の『Ace』。しっかり主張のあるオープニングのつかみから曲のA・Bメロ・サビなどの変化にはまる演技で、この日一番音とダブルダッチが融合していたチームだと思います。 後者を象徴しているチームが、NOVICE部門最高得点の『ブランチ』。パワーのあるつかみからこの音楽の勢いを利用して多くの見せ場を表現してくれました。後述にあるメリハリや技間のスムーズさでも頭一つ抜けていた印象です。 「インパクト」はチームの見せ場ととらえ、それがどんな場面でどんな音楽の時にというところをみました。また、それが全体の中で何回、どんなタイミングでという部分を「メリハリ」としてみました。 そういった中で印象が強かったのが、『狛Join!!』。ダルマさんが転んだにインパクトがあった上に音の拾い方も抜群でした。後半、ダルマに負けないインパクトが1つ増えるような構成にできたら、更に良くなっていくのではと感じます。 ミスが多いと、「インパクト」「メリハリ」の加点が伸びにくいのと「技間のスムーズさ」が表現できなくなってしまうので、やはりミスのない演技を追及してほしいです。 他に構成という観点で考えると、『プチ☆狛9』のように人数が多いチームは、人数をうまく使っていて雰囲気と合わせる等、色々な演出ができていました。3人のチームでも見せ場の数を増やしたり中間で間をとったりと工夫があるチームもりました。『Feez Move』は技での見せ場が見事なほど多かったです。音楽と融合したメリハリがこれに加わればさらに特別なチームになると思います。 KIDSチームの場合、構成はコーチなどが決める場合が多いと思いますが、その意図を把握するのとしないのとでは演技の幅や深みが違ってくると思います。教わったことをこなすだけではなく、構成の意図に沿った演技でワンランク上のパフォーマンスを目指してください。 |
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UE【REG-STYLE】『表現力』 | |
曲や衣装、パフォーマンスにおける動きや表情の一体感はもちろん、ステージに立っていることを3分間絶やさずに意識できているか見させていただきました。 今回は全体的にミスした後のリカバーが遅いチームが多くみられました。上位のチームはミスがあっても客席に向かってアピールやクラップなどのアクションが起こせていてパフォーマンスが途切れないよう工夫ができていたと思います。 表現力で最高得点をつけさせていただいたのはNOVICE部門優勝の「ブランチ」。 曲をしっかりと自分たちのものにして細かい音の取り方が出来ており、それぞれのパッションが見ている側にも伝わってきました。惜しくも入賞はしませんでしたが「ミラクルダッチ」はステージに立っている間、余すことなく見ている人を楽しませてくれました。衣装・曲・表情・パフォーマンスにおいてとても一体感があり、チームのみんながイメージを共有できていたと思います。 ADVANCED部門では「狛Join!!」がとても印象的でした。"だるまさんが転んだ"から始まるオープニングの流れが面白く、表情にもぐっと引き込まれるものがありました。 "ステージに立っている"という意識を忘れずに、ミスがあっても最後まで諦めないでパフォーマンスをやりきることが大切だと思います。その気持ちがあれば見ている人になにか一つでも伝えられるものがあるはずです^^ 今年もすごくレベルの高いキッズ大会だったと思います。次回、皆さんの更なるレベルアップしたステージを期待しています。 |
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TATSUYA【Waffle】『完成度』 | |
選手の皆さんお疲れ様でした! 今回完成度を審査させていただきましたが、その中でも特に目立ったのはミスをした後の立て直しの速いチームと遅いチームの差がとても激しかったことです。立て直しが速いチームは練習で常にミスをしたら、最短でどう対応するかを考えてきているような印象でした。それは日頃の練習から意識していないと出来ないことだと思います。特にFeez Moveがその点で良かったと思います。 今大会では、ターナーチェンジ後のミスが多かったと思いました。ターナーチェンジ後にターナー同士の距離が近くなったり、遠くなったりすることによって縄が安定しない状態になってしまい、それがミスに繋がってしまうようなシーンが何度かありました。誰と回しても一定の距離を保てるように、綺麗な円を縄が描けるようにすることを練習から意識することが大事だと思います。 また、ジャンパーの位置が縄の中心からずれてしまい縄の高い位置で跳んでしまい、それがミスに繋がっているチームも多かったと思います。ジャンパーは縄の中心で跳ぶことを意識し、逆にターナーはジャンパーが1番跳びやすい位置に移動してあげる。つまり、お互いにベストな位置を見つける事が大事でありミスを防げると思います。 今回、最高得点をつけましたNOVICE部門のFeez Move・ブランチ・☆皆跳☆は、全体的に演技の熟練度が高く、縄が常に安定していました。ミスをしても落ち着いて対応していて演技の印象を落とさなかったと思います。 ADOVANCED部門で最高得点をつけましたFine-Pは、ミスもなく細かい部分までしっかりと作り込んでいて、最初から最後まで観客を魅了していたと思います。 今年もとてもハイレベルなキッズ大会で、ダブルダッチデライト2014最初の大会でしたが、キッズのパワーで最高のスタートがきれたと思います!選手の皆さん本当にお疲れ様でした!! |
世田谷区民会館 〒154-8504 東京都世田谷区世田谷4-21-27 TEL:03-5432-2837 Google MAP |
NOBU (CAPLIORE) ・2004年FISAC World Championships団体戦混合の部ダブルダッチ部門 優勝 ・DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN VOL.8 優勝 ・2007年〜2011年 マッスルミュージカル出演 ・2012年 シルク・ドゥ・ソレイユ「Les Chemins invisibles」カナダ公演、南アフリカ特別公演出演 ・2013年ドイツツアー「NEXT GENERATION」パフォーマンス出演 |
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MEME(RUN-D-CREW) ・1996年 NDDL「Holiday Classic」優勝 ※日本人初出場、初優勝 ・1998年 NDDL「Holiday Classic」優勝 ・1999年 SHOW TIME AT APOLLO (米 TV番組) 2週勝ち抜きチャンピオン ・2004年 舞台「マッスルミュージカル」 横浜マッスルシアター、JAPAN TOUR 出演 ・CM出演:ユニクロ、アクエリアス、NIKE 等 |
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タク(超三流) ・ダブルダッチチャレンジinTOKYO 2005 ユーモア賞 ・ダブルダッチデライトEAST 2009 一般部門 優勝 ・ダブルダッチコンテストJAPAN 2012 ジャッジ |
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UE(REG-STYLE) ・Double Dutch Delight Japan 2009 優勝 ・Double Dutch Delight West 2009 優勝 ・2009年 NDDL「Holiday Classic」準優勝 ・ Xperia™ Presents DANCE@LIVE JAPAN FINAL 2014 出演 ・「DANCE DANCE PLANET」毎週火曜21時 ラジオDJ出演 |
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TATSUYA(Waffle) ・Double Dutch Delight Japan 2008 / 2010 優勝 ・2010年 NDDL「Holiday Classic」優勝 ・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2012 優勝 ・DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2014 優勝 ・TV出演「ズームイン!! SUPER」「スッキリ!!」、CM出演「NIKE free」「NIKE JUST DO IT」 |
MC RIN (AUS) |