OPEN部門 1位
『爆爆爆爆爆男』
OPEN部門 2位
『TESLA』
OPEN部門 3位
『雲外蒼天』
OPEN部門 4位
『虜華』
OPEN部門 5位
『LoL』
敗者復活
OPEN部門 6位『Roar』
OPEN部門 7位『Synappse』
OPEN部門 8位『XLOZA』
一般部門 1位
『who's who』
BEST ROOKIES
『Nemos-phila』
イワネスインセイン 【技術力】
[はじめに]
まず前提として、基礎が徹底されていないチームには良い点数を付けていません。ロープがフニャフニャしていないか、しっかり地に足を付けたジャンプが出来ているか、この2点がクリア出来て初めて土俵に上がれると考えてください。ここ当然の如くクリアして、さらにアグレッシブに得点を稼ぐチームが上位に食い込んできます。基礎が身に付いていないのに高難易度のトリックに挑戦して自滅するのは本末転倒です。今大会で得点が伸びなかった方は、真剣に基礎を見直して見てください。面白くはないとは思いますが、逃げずに向き合えばやがて道は開けるはずです。

[一般部門]
最高得点をつけたのは「who’s who」です。基礎の技術がしっかり定着していて、淀みなく展開される演技は見ていて心地よかったです。細かなところで二重を入れても縄がブレない辺り経験値を感じました。ただ流れるような演技はノーミスであることは最低条件だと思います。JAPAN大会ではミスを減らし本当に良い演技を期待しています。

[オープン部門]
最高得点をつけたのは「雲外蒼天」と「TESLA」、次点で「爆爆爆爆爆爆男」です。以下各チームの感想です。
「雲外蒼天」
ミスの全くない演技で素晴らしかったです。今大会で一番心を動かしてくれました。全体的に繰り広げられる技がシンプルかつ洗練されていたのが好印象です。女の子、個人的MVPの一人です。
「TESLA」
昨年のEast大会優勝者ということでハードルも上がる中、しっかり技を磨き上げてハードルを超えてきました。ステップ中に抜刀した方、個人的MVPの一人です。
「爆爆爆爆爆男」
コンセプトがハッキリしていて、かつ所々ユニークなトリックが挟まれていて良い意味で万人受けするショーだなと感じました。個人的に最後の大縄のパート、めちゃくちゃグッと来ました。

[おわりに]
技術は武器です。技術に自信がないから構成や表現で勝負をしようとしていませんか? はっきり言って逆効果です。技術があるから表現に深みが生まれ、構成の幅が広がり、オリジナリティ溢れる技が生まれ、ミスが減るのです。他の四項目は全て裏打ちされた技術力の先に存在するものです。なので技術は常に磨くものだと心得てください。

ただ技術は手段であって目的ではありません。磨いた技術をパフォーマンスに昇華しなくては宝の持ち腐れと言えます。実際に技術力は100点満点のうちたったの20点です。それだけに固執すれば点数は伸びません(これは他の項目も同様ですが)。技術を駆使して何を表現したいのか、それを理解し実行出来ているチームが結果を残せるのです。ですから皆さん常にチームメイトとの対話を繰り返し、自問自答をし、何がしたいのかをハッキリさせてからステージに挑んでください。
 
Lisa 【表現力】
今回表現力を審査させていただきましたLisaです。審査基準に関してはHPに記載されている内容に基づき審査致しました。

[全体を通して]
まず、「衣装」にこだわりが感じられない、または曲とマッチしていないチームが多かったです。パフォーマンスでの衣装(=コスチューム)は人に魅せるものです。
見に来ている人がお金を払って自分たちのパフォーマンスを楽しみにしています。その人たちが素晴らしかったと胸を打たれ感動させなければいけません。そのためには絶対にまず手を抜いてはいけないポイントだと思います。
そして、「イメージの共有」できていましたか?一人一人自分たちのデモがどんな雰囲気で、どんな色で、どんな気持ちにさせて、何を見せたいのか、それをチームが納得できている状態かどうか、ドキドキさせられるチームはここが統一されていた印象です。

[高得点をつけたチーム]
一般部門では「who's who」が高得点でした。チームの統一感・バランス見ていて気持ちよかったです。音に対して職人のように的確にこなしていく感じの中に散りばめられたスパイスにドキドキさせられました。個性がありつつもそれに合わせて周りも同じ色変化していく感じもまた好きでした!
OPEN部門では以下2チームが高得点でした。
「LoL」
最初や中盤での5人でのあれだけ洗練された動きはパフォーマンスをさらに豪華にする無駄のない表現でした。曲に対しての衣装や髪型のこだわり、ジャンパーを映させる構成や外の動き、見ていて前のめりになった最高なパフォーマンスでした。個人的にノースリーブの女の子の横入りとんでもなく痺れました!!
「爆爆爆爆爆男」
正直かなり構えてみていましたが、次から次へとワクワクを切らさないデモの運び方、最後にはデモに入りたいっ!楽しい〜!と声に出してしまうようなパフォーマンスの楽しさを感じさせてくれました。最後までお客さまファーストの気持ち素晴らしかったです。
「TESLA」
圧倒的な雰囲気と唯一無二のパフォーマンス最高でした。一人一人も存在感があり全体もバランスが保たれていて立体的な構成も一人一人がいるべき場所に配置されることでより効果的に見る人に迫力を与えていました。
次も心臓バクバクさせてください!楽しみにしています。

[最後に]
「表現力」というと一概に何がとは分かりにくいですよね。パフォーマンスでは「お客さん/曲が主役」で「自分たちは名脇役」であるということ。そう考えると何が大事なのか順番が見えてくると思います。
何気ない日常の練習でも今日はどんな雰囲気でいってみようかなと考え、髪型、服装を少し変えてみるのもありです。新しいことにチャレンジしてみたり、自分から話しかけてみたり。そういう小さな積み重なりが自分の表現の幅を広げます。
今日からでも出来ることは沢山あります。次の自分にワクワクしながら毎日を過ごしてみてください。
すべての選手に尊敬と感謝を込めて。本当にお疲れ様でした!
 
Yamato 【構成力】
お疲れ様でした。構成力を担当したYamatoです。

[審査基準について]
基本的に、大会ルールに基づいて審査しています。
構成力:演技全体の演出方法を審査する。特に「オープニング、エンディングの演出」「使用する曲と演技の融合感」「メリハリ」「技間のスムーズさ」「インパクト」「ステージの広さを生かした演出」などを中心に、パフォーマンス一連の流れを一つにまとめ上げることができているか否か審査する。
あえて自分なりの言葉で表現すると、構成力は“3分間の観客の心の流れをうまく設計できているか”だと思います。そういった観点で採点をさせて頂きました。

[高得点のチームについて]
一般部門では「who’s who」に最高点の16点をつけさせて頂きました。各ムーブの質が高く、さすがという感じでした。構成としては王道でしたが、ラストに向けて盛り上がりをうまく作っていたのが好印象でした。欲を言うと、技のエグさなのか、雰囲気の斬新さなのか、もう一つパンチが欲しい気がしてしまいました!
また、次点15点をつけさせて頂いた「珈琲高気分」は、全体を通してオリジナリティのあるコンセプトで、面白かったです。構成でいうと、途中で少し中だるみしたかなと思った部分があったのと、ラストが若干尻すぼみになってしまったのが残念でした・・!

オープン部門では、「爆爆爆爆爆男」に最高点の18点をつけさせて頂きました。今大会で一番驚き、純粋な湧きを与えてくれました。昨年のTESLAに引き続いての縄3本でしたが、しっかりと自分達ならではのムーブに昇華されていましたし、驚きを生み出す技の順番も見事だったと思います。

次に、「Roar」「雲外蒼天」「Synappse」に次点17点をつけさせて頂きました。
「Roar」は、雰囲気の作り込み、各ムーブの質、配置ともに素晴らしく、個人的には今大会で一番好きなパフォーマンスでした。ただ、あの構成でのあのミスは勿体無いですね。「雲外蒼天」も3分通して見せ場となる技がうまく配置されていて、非常に見やすいパフォーマンスでした。「Synappse」は、各ムーブの配置は王道でしたが、全体の雰囲気にオリジナリティがあって好印象でした。最後の方のミスが惜しかったですね。
また、点数は16点でしたが、TESLAは印象に残りました。縄3本になった直後の女子中心のムーブは圧巻でした。個人的には、縄3本を使った新しい技がもう一つ欲しかったです・・!JAPANではぜひ!

[最後に]
前半でも触れさせて頂きましたが、構成とは”3分間の観客の心の流れの設計”だと思っています。デモ作りの際に、オープニングからエンディングまでのそれぞれの時点で、観客からどう見られたいのか、観客にどういう印象を与えたいのか、を意識してみると、構成力の点数は伸びていくのかなと思います!
また、”終わりよければ全て良し”という程ではないですが、終わった時に観客をどういう気持ちにさせるか(本でいう読後感)は、選手の皆さんが思っている以上に重要だと思います。つまり、デモの最後30秒~1分の構成が非常に重要だということです。ここが疎かになってしまっているチームが多いように感じました。ムーブも前半で使い果たしたし、デモ作りも疲れてきたしと、ラストの構成が疎かになってしまう気持ちはよく分かるのですが。どんなに途中の展開が面白い映画でも、結末がダメであれば、好きになれませんよね? 同じ話だと思います。
構成力の勉強は、良いダブルダッチのショーケースを見るのは勿論ですが、ダブルダッチ以外にも学ぶ材料はたくさんあると思います。その他のジャンルのパフォーマンスや、映画・ドラマ、などなど、日常で自分が良いと思った”作品”に対して、なぜ自分がいいと思ったのか、作品を見る中で自分の心はどのように動いていったか、を考えてみてください!

最後に、これは構成と関係ないですが、一つコメントさせて頂きます。
全体を通じて、今大会はコンセプト系のパフォーマンスが多かったように思いました。それ自体は全く悪いことではないのですが、少しダブルダッチの基礎力がおざなりになっているチームが多いように感じました。これまで大会で結果を残してきたコンセプト系チームを見ると、コンセプトのうまさが印象に残るかもしれないですが、ちゃんと見ると皆しっかりとダブルダッチの基礎力を持っています。ダブルダッチの基礎力がない状態でいくらパフォーマンスのコンセプトを磨いても点数は上がりきらないですので、コンセプトを考えるのと併せてダブルダッチスキルの練習は怠らないようにしてください!
 
Kozy a.k.a JUNKNESS 【オリジナル】
オリジナリティを審査しました。去年と同じく、大きく2つの項目に分け、評価いたしました。
①「見たことのないムーブ・組み合わせ」をしているか。
②「こう来るだろう」という予想を裏切ってくれるか。

①については、これまで見たことのない技を新たに生み出せているか、または例えばアクロバット直後の何かであったり、ダンスしながら縄を触ったりなど、技と技を組み合わせて新しい一つのムーブとして魅せられているか、というところが大事なポイントとなります。
②については、例えばシャーに行くと見せかけて踊るとか、終わったと思わせて終わらないなど、誰もが予想できるものをそのまま披露するのではなく、そこから気持ちのいい新しい裏切りをどれだけ演技内に入れられるかが大事なポイントとなります。

一般部門では「FO CLUB」に高得点を付けました。縄の中での高い技術のムーブや、ツインパート音の取り方や振りに、新しさや彼らならではのオリジナリティを感じた作品でした。

OPEN部門では3チームに最高得点をつけました。
「爆爆爆爆爆男」
衣装と合った目を惹きつけるダイナミックなオープニングから、縄の長さを変えた通し方や縄を増やした演技に多くの工夫があり、複雑に絡ませながらも非常にテンポがよく大変観やすい作品でした。
「TESLA」
振り付け、表現において彼等にしかだせないものを感じ、まさにオリジナリティが高い作品でした。TESLAならではの3本のロープになる瞬間とそのムーブについては観ていてとても痛快でした。
「Roar」
個々のプレイヤーのスキルが非常に高いのですが決してスキル押しにならず、前に進むハリーや、手を取り合う一瞬のダブルステップのように、これまでやり尽くされてそうで意外と目新しい小さなサプライズとなる技が散りばめられていて、細かい工夫と研究を感じました。まさにダブルダッチをしながらも自らの色を全面にアピールしたオリジナリティの高い作品でした。

全体を通して、例年よりミュージカルのようなストーリー仕立てとなった作品が多く、非常にワクワクしたのですが、それらのほとんどがスキルが追いつかず、評価ポイントのチャンスを自ら失っているチームが少なくなかったように思います。
ダブルダッチの大会だからこそ、もう少し縄を工夫する、その演技を跳びながらやる、などの工夫とスキル向上ができればきっと勝ちに近づくはずです。また作品を作る過程で、これって他の誰かもできるんじゃない?という技で挑むのであればその中でトップになる。トップになれないならこの技の組み合わせならトップになれるというものを作る。大変ですがこれを今以上に考えて練習に励んでみてください。

以上です。悔しい思いをしたプレイヤーの次のステージが楽しみです。入賞チームはJAPANで関東代表として胸を張って存分に戦って来てください。

今年もまた大変感動しました。皆様、誠にありがとうございました。
 
TO-MA 【完成度】
今回完成度を審査させていただきましたTO-MAです。審査基準は基本的にルールにある通りです。

[高得点チームについて]
一般部門では、「who's who」「珈琲高気分」に15点、OPEN部門では「爆爆爆爆爆男」「TESLA」「雲外蒼天」に18点の最高得点を付けました。
「who's who」
決してミスが少ない訳ではありませんでしたが、流れの中でミスをした後のリカバリーにスキルを感じました。仮にミスをしたとしてもメンバー同士がどこから始めるか、どう立て直すかという共通認識がしっかりできていたと思います。
「珈琲高気分」
コミカルな動きが多くあり、ロープや技が疎かになってしまいそうな部分でも、ひとつひとつの技が洗練されていました。そのため見ていて安定感があり完成度は高得点でした。
「爆爆爆爆爆男」
まず第一に全体的にしっかりと詰めて練習してきたんだろうなという印象でした。その中でもロープを腰に付けた状態でのラビットのムーブは、私が知る限り誰もやったことがなく答えがない中で、魅せる技としてよく仕上げられていました。
「TESLA」
ロープを3本以上使用しながらも高い完成度のパフォーマンスでした。他の人が考えつかないような魅せ方で次は何をしてくれるんだろうとワクワクしました。女性3人のダンスも振りが細部まで揃っていて、見ていて気持ちよかったです。
「雲外蒼天」
自分たちの持っている技量をできる範囲でデモに落とし込み構成していたと思います。そのためターニングや技に安定感があり、安心して見ることができました。ミスが起こらないよう、基礎的なスキルもしっかりと身に付いているのだと思います。

毎回言われていると思いますが、やはり全体的にミスが多いです。ミスがあるということは完成度の点数が下がるのは必然です。逆にノーミスで演技を終えたチームはまとまった安定感のある演技に見えるので、点数も伸びてきます。もちろん難易度に応じて評価も変わるため、攻めるのは大切なことですが、むやみに練習をしても意味はないと思います。
練習中にミスをした時、なぜ失敗するのかということをもっと深く考え、出た答えに対してチームで「決まり事」を作るとミスを減らすことができると思います。

[おわりに]
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした!コロナ禍での開催で思うように練習できないこともあったかと思いますが、それでも大会に出場・挑戦することは確実に自分の成長に繋がります。その成長を止めることなく、今後も頑張ってください!

大会に関わってくださった全ての方々へ感謝いたします。ありがとうございました!
   
 
2021年 7月 12日(月)12:00 ~ 8月 2日(月)17:00まで
前売り券 ¥2,500 当日券 ¥なし
前売り券 ¥2,000 当日券 ¥なし

チケットページの【ご購入の前に必ずご確認ください】をご一読の上お申込み下さい。
PLACE

江戸川総合文化センター

〒132-0021 東京都江戸川区中央4-14-1

アクセス
Kozy a.k.a JUNKNESS

・2011年 NDDL「Holiday Classic」 優勝
・2012年 Double Dutch Delight East 2012 OPEN部門 優勝
・2016年 Double Dutch Nighit Vol.14 優勝
・2017年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2017準優勝
・2017年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2017準優勝
Yamato ( A Miracle City Harmony )

・2013年 NDDL Holiday Classic 3位 (snowman)
・2013年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2013 3位 (Liar)
・2016年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2017 2位 / WORLD 3位 (What makes us different)
・2019年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN FINAL 2019 4位(All you need.)
・2020年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2020 4位 (A Miracle City Harmony)
イワネスインセイン ( Dye you in my hue )

・2009年 NDDL「Holiday Classic」出場
・2013年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2013 U-19部門 優勝
・2018年 Double Dutch Delight East 2018 一般部門 優勝
・2018年 DOUBLE DUTCH CONTEST KOREA 2018 JUDGE&GUEST SHOW
・DOUBLE DUTCH ONE'S FIANAL 2016-2019 FINALIST
Lisa ( 9.Balls )

・2018年 Double Dutch Delight East 2018 5位
・2018年 Double Dutch Delight Japan 2018 5位
・2019年 Double Dutch Delight East 2019 5位
・2019年 Double Dutch Delight Japan 2019 5位
・2020年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2020 3位
TO-MA(FLY DIGGERZ)

・2017年 Double Dutch Delight Japan 優勝
・2017年 American Double Dutch League 国際大会 優勝
・2017年 National Double Dutch League Holiday Classic 準優勝
・2019年 WORLD JUMP ROPE CHAMPIONSHIP 全カテゴリー男子 総合優勝
・2021年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 優勝
KSY(FLY DIGGERZ)

新進気鋭のルーキープロチーム"FLY DIGGERZ"のリーダーを務め、新しい風を吹かせるチームを牽引!!
DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2021 "優勝"という実績を持つ傍ら、スクール講師やメディア出演など幅広く活躍。満を持してついにDELIGHTのステージでマイクを握る。
持ち前のパッションと笑顔で会場のボルテージを最高潮に高める!