OPEN部門 1位 『MIGHTY90』 |
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敗者復活 『LEVERY』 |
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一般部門 1位 『DlroW』 |
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BEST ROOKIES 『IDeA』 |
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イワネスインセイン 【技術力】 | |
[ はじめに ] 大会全体を通して、ミスが多すぎるチームとそうでないチームに二分されるという印象を受けました。自分たちがどの程度の実力なのかをしっかり把握してからステージに挑んでください。 そもそも技術力の点数は難しい技を通した時に伸びるものではありません。ルールには”「ジャンパー・ターナーの安定感」「ロープがたるまない綺麗さ」「ターニングのリズム感」を中心に、各技(ロープトリック、ジャンプトリック、アクロバットなど)の習得レベルを審査する。”と表記されています。ここから読み取れるのは、難易度の高いトリックを通すこと以上に、基礎が徹底出来ているかということに重きを置いているということが分かります。 これは例え話ですが、ロープトリックを絡めた三連を通したとしても、ターナーチェンジの際にターナーの距離感が乱れているようなチームの技術力の点数は伸びません。派手で目立つ部分で得点を稼ごうとせず、スポットライトが当たらないけれど大切なものに目を向けるようにしてください。 以下高得点をつけたチームの感想です。 [ 一般部門 ] 「DlroW」 ダブルダッチとは何か? ダブルダッチを通じて何が出来るのかという点に真摯に向き合う姿勢が表面に出ていて素晴らしかったです。個人的に小道具の使い方は面白かったのですが、少しショーに対して浮いているなという印象を受けました。ただ素晴らしいショーであることに間違いはないので、Japan大会ではより良い演技が見れることを期待しています。 [ オープン部門 ] 「MIGHTY90」 ミスが無かったこと、基礎が徹底されていること、三人の個性が光るムーブが散りばめられていたこと、全体通して隙のないショーでした。ここにもう一つ強いパンチがあればより輝けると思います。 「Karma」 情熱をたぎらせる真っ直ぐな瞳に胸を打たれました。それだけでなく安定した技術と要所で挟まれるユニークな技も好印象です。個人的には今大会でベストパフォーマンスでした。 「LEVERY」 全体的にスキルフルなショーでした。しかし、あまり技術とは関係ないですが、スキルを詰め合わせただけで全体を通じて見るとショーとして成り立っていないという印象を受けました。 [ 最後に ] 大会全体を通して各チームの個性が光っているという印象を受けました。ただEastの総評にも書きましたが、技術の無さが由来の不安を解消するために無理矢理個性を付け足すのではなく、自分たちの表現したい最強の世界を見つけて、それを強く鮮やかに彩るために技術と向かい合ってください。技術力が足りなくて苦労することは多々ありますが、技術力が高くて損をすることは一つもありません。練習すればするだけ血となり肉となります。地味で大変だとは思いますが、陽の当たらないところでの努力を怠らずにこれからもダブルダッチを楽しんでください。 |
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Lisa 【表現力】 | |
今回表現力を審査させていただきましたLisaです。審査基準に関してはHPに記載されている内容に基づき審査致しました。 [ 全体を通して ] まず、チームもカラーが出ていて見ていてとても楽しかったです!自分達がしたいことはこれなんだ!っていう自信とパワーをパフォーマンスから感じました。 そして、曲の流れが感情系で占めているチームが多数見られました。確かに感情系は心を掴まれやすいかもしれませんが、そこにしっかりと意味を持たせて流れを作れているチームが少ないなと思いました。少し強引に持って行かれている感じだと、見ている人は置いてけぼりになってしまいます。 『見ている人のテンション感』と『自分たちの気持ちよさ』がうまく掛け合わされていると表現として厚みが出てくると思います! [ 高得点をつけたチーム ] 一般部門では「DlroW」が高得点でした。 最初の縄での表現とダークな雰囲気の中に緩急のあるパフォーマンス。3人の表情に飲み込まれそうでした。靴を使った表現とても斬新で面白かったのですが、反応がmaxに行く前に終わってしまい、もっと見たい。そんな印象でした!JAPANがさらに楽しみです。 OPEN部門では以下2チームが高得点でした。 「MIGHTY90」 シンプルな音のなかで3人がそれぞれ良い緊張感を持たせつつ表現し、最後その緊張を解くように爆発させて終わっていたあの流れに鳥肌が立ちました。3人の目が一瞬たりとも力を切らさなかったのも曲とデモの雰囲気とマッチしていて、3分があっという間に感じました。 「Karma」 衣装がかわいい!まず目に行きました。それぞれの特徴をよく捉えて工夫していたなと思います!そして、みんな一人一人が気になるチームでした。スキルがどうこうではなく出しどころがいいのかなと言う印象です!また、型にはまらない大胆な表現が次から次に飛び出して、まだまだ見ていたいと思うチームでした。 [ 最後に ] どのくらいの人が体験してるのか気になったことがあります。『フロー』という特殊な心理状態です。私も一度だけ経験したことがあります。 「時が止まったように感じる」これは自分を忘れるくらい夢中になっていたり、自分自身ではなく取り組んでいる事に対して気持ちが高く集中している時に起こりやすいそうです。 やっているつもり、見え方を気にしすぎる。このような表面上の事はステージに立つとよく現れてしまうと思います。極限まで時間や自分を忘れるくらい物事に取り組んだ時、仮面の自分ではなく本当の自分で表現できてくるのではないかなと感じました。 コロナ禍でとても限られた中、開催できたこと本当に感謝です。JAPANに出場される方々はぜひ東北の熱い勢いを切らさず新しい風を吹かせてください!楽しみに待っています!ありがとうございました。 |
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Yamato 【構成力】 | |
お疲れ様でした。構成力を担当したYamatoです。 [ 審査基準について ] 基本的に、大会ルールに基づいて審査しています。 構成力:演技全体の演出方法を審査する。特に「オープニング、エンディングの演出」「使用する曲と演技の融合感」「メリハリ」「技間のスムーズさ」「インパクト」「ステージの広さを生かした演出」などを中心に、パフォーマンス一連の流れを一つにまとめ上げることができているか否か審査する。 あえて自分なりの言葉で表現すると、構成力は“3分間の観客の心の流れをうまく設計できているか”だと思います。そういった観点で採点をさせて頂きました なお、今回基準点をEast大会と揃えて採点しましたので、是非East出場チームの点数とも見比べて見ていただけると参考になるかと思います。 [ 高得点のチームについて ] ・一般部門では、DlroWに最高点の16点をつけさせて頂きました。3人ともとてもダブルダッチの中でのダンスが上手で、 色々な音を丁寧に表現していたのがすごく好印象でした。また、ラストでミスっても動じないあたり、さすがだと思いました。 ・オープン部門では、MIGHTY90に最高点の16点を付けました。こちらも前半いろんな音をベーシックメインで綺麗に 表現していたのが素晴らしかったです。構成としては、全体的に綺麗にまとまっていたと思いますが、あえて言うとしたら、 それまで丁寧に音を表現していたのに比べ、ラストの曲が急に転調し、かつ音に対するムーブのアプローチが雑になってしまった 印象を受けました。そこが改善されれば、点数はもっと上がったと思います。Japanに向けて、参考になれば嬉しいです。 [ 全体を通して ] 一つのサークルでこれだけ違うコンセプトのチームがあるのは、本当に素晴らしいことだと思います。各チームが先輩の真似事をせず、しっかり自分たちに向き合っている証拠だと思います。是非、この文化を今後も続けていってほしいと思いました。 また、Northの方々は、ベーシック縄の中での音へのアプローチがとても丁寧だと思いました。この辺リも他の地区と比べたNorthの強みだと思います。 今回の大会を見て、改善されると良いなと思ったことを一つ挙げるとすると、MIGHTY90にも書かせていただいたのですが、曲調が急に変わってしまう(それに伴い、パフォーマンスの雰囲気が急に変わってしまう)チームが少し目立ったように感じました。あえて転調する場合はいい演出になるのですが、今回はあまりいい方向に作用していなかったチームが多かったように思います。急に感動的な曲を使ったからといって観客が急に感動するわけではありません。あくまでそこに至るまで観客の気持ちを丁寧に作っているから、感動的な曲で観客が感動するのです。その辺りを意識してパフォーマンス作りをやっていただくと、さらにいいパフォーマンスができるかと思いました。 [ 最後に ] 最後に、コロナウイルスの影響でなかなかいつも通りには練習できなかったことと思いますが、その中でも大会に向けて、パフォーマンスを仕上げられたこと、素晴らしいことだと思います!本当にお疲れ様でした! Japan出場権を獲得したチームは、Japan大会も是非頑張ってください! |
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Kozy a.k.a JUNKNESS 【オリジナリティ】 | |
オリジナリティを審査しました。 大きく2つの項目に分け、評価いたしました。 ①「見たことのないムーブ・組み合わせ」をしているか。 ②「こう来るだろう」という予想を裏切ってくれるか。 ①については、これまで見たことのない技を新たに生み出せているか、または例えばアクロバット直後の何かであったり、ダンスしながら縄を触ったりなど、技と技を組み合わせて新しい一つのムーブとして魅せられているか、ということが大事なポイントとなります。 ②については、例えばシャーに行くと見せかけて踊るとか、終わったと思わせて終わらないなど、誰もが予想できるものをそのまま披露するのではなく、そこから気持ちのいい新しい裏切りをどれだけ演技内に入れられるかが大事なポイントとなります。 一般部門では「DlroW」に高得点を付けました。新しい靴のムーブや、音の取り方、ロープリリースに細かな工夫などがあり、3人の技と空気感に高いオリジナリティを感じました。常に新しいものを追い求めている努力が垣間見れる作品でした。 OPEN部門では「(L×R)ADer」に最高得点をつけました。アクロバットのクオリティも近年稀にみるクオリティの高さと迫力で、見せ方に工夫がありコンセプトも終始一貫しており、ミスこそあったものの、これまで見た忍者系の作品でトップと感るほどの作品でした。 その次に「LEVERY」に高得点を付けました。流れの動きの中で不意に意表をついたフリのクオリティも高く、細かい音取り方などのスキルも高く、プッシュアップとハリーの組み合わせという全く新しい技も見せてくれ、非常にオリジナリティの高さを感じる作品でした。 その次に「Karma」に高得点をつけました。ゴロゴロ転がりながらの技は新しく、衣装の合わせ方も細かい工夫があり、自分たちのカラーを出し切っていた気持ちの良い作品でした。 そのほかに印象に残ったチームとして、 「MIGHTY90」 新しいロープトリックやリリースがたくさん見られました。また縄を飛ぶときの音の取り方も特殊で非常に工夫が感じられました。 「白夜」 個性が強く、それが振り切っていたため観ていてとても気持ちがよかったです。色の違うそれぞれの強みを活かした最大限のパフォーマンスが観られました。 全体を通して、パフォーマンス、キャラクターに被りがないのが非常によかったです。またそれらが中途半端でなくとことん突き詰めてやろうとしているのが伝わり、クオリティの高さを感じました。 予選のジャッジを担当させていただくようになった3年前のNORTHを振り返ってみると、レベルが上がってきたなという印象から、今はJAPANでも他の地区と優勝争いに入っていておかしくないチームがとても増えたなという印象に変わりました。 引退後にも継続して出場されているOB・OG達がいるのも非常に素晴らしい傾向と感じました。 これからの皆さんの活躍も楽しみにしています。ありがとうございました。 |
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GENKI 【完成度】 | |
規定の審査基準を軸に、個人・チームどちらも ①「魅せるクオリティ」まで作り上げてきたか。 ②「魅せるための気持ちづくり」ができていたか。 以上2つに分けて採点させていただきました。 [ 高得点チームについて ] 一般部門は「DlroW」が最高得点でした。 「魅せてやる」という冷静かつ強い思いを込め、パフォーマンスを通して強く発信していたと感じました。これに合わせた、個人・チーム共に作り込まれたクオリティに感動・圧倒されました。全部門の中でも最高得点とさせていただきました。 OPEN部門は〔MIGHTY90〕が最高得点で、その次に〔LEVERY〕でした。 「MIGHTY90」は、「今の自分達に出来る最高のパフォーマンスを確実に形にしてきた」と感じました。だからこそ、ハイクオリティかつノーミスに繋がったと思います。また、「パフォーマンスに熱中している・楽しんでいる」という姿が感じられました。これは、感覚的または故意的に意識して積み重ねてきたものだと思います。ただ、アクロの着地やステップの振り等、クオリティをさらに磨けると感じました。JAPANに向け、自分の動きをさらに分析・改良を頑張ってほしいと思います。 「LEVERY」は、「今出せる最高のクオリティを作り上げてきた」という自信、「最高の結果を掴み取る」という思いが登場から強く伝わってきました。これを裏切らない、動きのキレや揃い・作り込まれたムーブに圧倒されました。ただ、ミスした時の「焦り」がハッキリと見えたこと、「もったいない」と感じるミスが続いたこと、この2点のマイナスな印象が残ってしまいました。「DlroW」のように「強く思う中での冷静さ」が次への課題であると思います。 [ 審査を通じて感じたこと ] 完成度の担当が決まってからの準備・当日の審査を通して、最高の結果を掴み取るチームは「クオリティが高いから」ではなく「個人として、チームとしての『想い』が強くあり、それが原動力となってクオリティが上がり、どんなステージでも最高の完成度でパフォーマンスしている」のだと感じました。 「思い」は「かっこ良くなりたい」「目立ちたい」「チームの力になりたい」など、何であってもそれが強くあり続けることで「周りよりかっこ良くなるには」「周りより目立つには」「チームの力になるには」などとヒントをどんどん探し、極められていくのだと思います。 そして、これがステージでハッキリと現れます。この日多かったのが、クオリティが高くても「今日だけ『想い』を強くしてるな」「『想い』が無いから魅せられないな」というチームです。今からでも「想い」は強くできます。 クオリティは必ず後から付いてきます。必ず最高の結果になります。 [ おわりに ] 運営スタッフ・当日スタッフ・選手の皆様、先が読めない状況下での準備、本当にお疲れ様でした。最幸の1日をありがとうございました。 |
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PLACE 盛岡劇場 メインホール 岩手県盛岡市松尾町3番1号 アクセス |
Kozy a.k.a JUNKNESS ・2011年 NDDL「Holiday Classic」 優勝 ・2012年 Double Dutch Delight East 2012 OPEN部門 優勝 ・2016年 Double Dutch Nighit Vol.14 優勝 ・2017年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2017準優勝 ・2017年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2017準優勝 |
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Yamato ( A Miracle City Harmony ) ・2013年 NDDL Holiday Classic 3位 (snowman) ・2013年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2013 3位 (Liar) ・2016年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2017 2位 / WORLD 3位 (What makes us different) ・2019年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN FINAL 2019 4位(All you need.) ・2020年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2020 4位 (A Miracle City Harmony) |
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イワネスインセイン ( Dye you in my hue ) ・2009年 NDDL「Holiday Classic」出場 ・2013年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2013 U-19部門 優勝 ・2018年 Double Dutch Delight East 2018 一般部門 優勝 ・2018年 DOUBLE DUTCH CONTEST KOREA 2018 JUDGE&GUEST SHOW ・DOUBLE DUTCH ONE'S FIANAL 2016-2019 FINALIST |
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Lisa ( 9.Balls ) ・2018年 Double Dutch Delight East 2018 5位 ・2018年 Double Dutch Delight Japan 2018 5位 ・2019年 Double Dutch Delight East 2019 5位 ・2019年 Double Dutch Delight Japan 2019 5位 ・2020年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2020 3位 |
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GENKI ( RADIE ) ・2018年 Double Dutch Delight North 一般部門 優勝 ・2018年 Double Dutch Delight Japan 一般部門 出場 ・2020年 Double Dutch Delight North エキシビジョン出演 |
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KSY(FLY DIGGERZ) 新進気鋭のルーキープロチーム"FLY DIGGERZ"のリーダーを務め、新しい風を吹かせるチームを牽引!! DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2021 "優勝"という実績を持つ傍ら、スクール講師やメディア出演など幅広く活躍。満を持してついにDELIGHTのステージでマイクを握る。 持ち前のパッションと笑顔で会場のボルテージを最高潮に高める! |