7年ぶりの大阪決戦!
完全決着!

 全国各地で開催されたハイレベルな予選を見事に勝ち上がってきた、2022シーズンのFINALISTたちがここ大阪に集結!!
7年ぶりのWEST地区開催となり、昨年の想いを受け継ぎ大阪で迎えうつWest地区FINALISTたちの気合十分。
これに相対するNorth・East・South地区のFINALISTたちも、負けじと王座奪還を目論みふつふつと湧き上がる闘志を抑え込んでいるように見えた。しかし、そんななかでもこの最終決戦のステージに立つことを楽しみにしていたチームも多く、時折見せてくれる笑顔からこの時を楽しんでいるFINALISTも多く見受けられた。
 前日までの大雨も忘れてしまうほどの秋晴れのなか、Double Dutch Delight Japan 2022 の幕が切って落とされた!

 絶対的な “優勝候補” がいないなど、戦いが始まる前から混戦が予想された。FINALISTたちは様々な場面で制限を強いられた活動のなかで、強い想いで繋がれた仲間たちを“レペゼン”してJapanのステージに立つこととなるのだが、リハーサルになると全チームが精悍な顔つきになり時間がたつにつれボルテージが上がってきていた。
 今年も感染症対策を講じながらの開催となったが、「歓声」制限緩和によって、各チームへの声援やチーム名を呼び掛けたり、「いけるよー」「通せ―」「よっしゃー」など、FINALISTの仲間たちが、まさに3年ぶりとなる「声援」を直接会場で送ってくれることで選手たちは更に躍動!会場内はかつての盛り上がりを取り戻すかのような雰囲気となっていき大いに盛り上げた!!

 予測が難しいとされた白熱した戦いを制し、アメリカ・ニューヨーク行の切符を手にしたチームが決定した!

 NOVICE部門は、JUNIOR世代とは思えないほどの表現力や、彼ら独自となるレゲエを取り入れたパフォーマンス、そして心からダブルダッチを楽しんでいる彼らの気持ちがパフォーマンスでも現れるほどのものだった。年々技術も向上していくなど、総合力も上げてきたDDFAM所属の「トンデミーヤ」がNDDLホリデークラシックへの出場権を手にした。
 ADVANCED部門は、圧倒的な強さでMIYAKO JUMP ROPE CLUB 所属の「JAMBUDDY」が優勝を勝ち取った。前評判通りの強さを見せつけての優勝ではあったが、これまで何度も挑戦し続けてきた彼らにとって念願の栄冠!力強さと高度な技術、どんどんと繰り出されるパワフルなムーブを成功させ、今大会の最小ミスという完成度で他チームを圧倒してみせた!

 OPEN部門は誰もが予想できない展開となっていった!
 3位に入賞したのは、京都産業大学ダッチゃの「八咫烏」!West地区1位通過の意地をみせ、今大会の最終演技者というプレッシャーがかかるなか、最小ミスのパフォーマンスを披露!高難度のアクロバットなど高い技術力で会場を魅了し、同部門最後となるNDDLホリデークラシック出場権を手にした。
 2位に入賞したのは、東京大学D-act所属の「Bølge」!2年生チームながら、高校生から活動を続ける経験豊富なメンバーを中心に、East大会5位通過からのジャンプアップ!独特のロープトリックを駆使し、他チームにはできない独創性があるパフォーマンスで観客を魅了、OPEN部門前半戦の一躍主役に!惜しくも優勝は逃したものの来年にもつながる大きな準優勝となったことだろう。

 そして、Double Dutch Delight Japan 2022 学生No.1の栄冠と、アメリカ・ニューヨークで開催される、NDDLホリデークラシック出場を手にしたのが、日本体育大学・乱縄所属の「Synappse」!同所属団体の優勝は2018年以来4年ぶりとなる。ミスが多かったもののそれを感じさせないくらいのリカバリー、そして何よりも全てにおいてレベルが高かった。
 技術・表現・構成・オリジナルこの4項目に置いて他チームを圧倒するほどの洗練さが抜けていた。ミスが響き完成度の得点が総合得点にも響いたかもしれないが、メンバー全員の動き一つ一つの統一感のレベルが高く心地よく感じるほど。メンバーのパフォーマンス中の動き・構成などパフォーマンス全体の洗練度の面で完成度が高かった。NDDLホリデークラシックでは今回ミスしてしまった箇所を修正し更に完成度を上げたパフォーマンスを魅せてくれるだろう。
East地区1位通過の実力を見せつけ学生No.1の称号を手にし、昨年7年ぶりに奪われたこの栄冠を1年でEast地区へと取り戻すこととなった。

 入賞チームの活躍はもちろんのこと、これまで制限がある中で、ここまでパフォーマンスを仕上げてきたFINALISTたちに、そして、同様にコロナ過でもダブルダッチの想いを繋げて活動していたなか、想い届かずJapan大会に出場できなかった各予選大会出場全チームに、この場を借りて感謝を伝えたい。
 2022シーズンも最高のパフォーマンスをありがとう!そしてこの想いを来年に、そして次の世代に繋いでいっていただきたい!

「Synappse」「Bølge」「八咫烏」「JAMBUDDY」」「トンデミーヤ」がNDDLホリデークラシック出場権獲得!
アメリカ・ニューヨーク、世界的に有名な数々のアーティストが出演した聖地アポロシアターでの実地開催!
世界へと舞台を移し日本代表チームの戦いが続く!



【 ご来場、そして各地よりご声援いただきました皆様 】

 この度は、『 Double Dutch Delight Japan 2022 』をご観覧頂き、また、感染リスクからご来場を断念されるなか会場外からでもご声援頂きましたこと、誠にありがとうございます。

 今年もコロナ過のなかでの開催となりましたが、全ての皆様に感染予防にご協力いただきましたお陰で、全ての会場でクラスターや感染拡大を起こすことなく2022シーズンを終えることが出来ました。また様々な制限のなかでも最後まで全地区・全出場チームに心からのご声援をいただきましたこと改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございます。
 特に最後の「Double Dutch Delight Japan 2022」では声援発生に関して緩和されたことにより、皆様から頂けたご声援はFINALISTたちとってとても大きな後押しをしてくれたと思います。この気持ちをこれから同じ舞台に立つであろう後輩たちに伝えていってほしいと願っております。

 全ての想いをこの舞台にぶつけた選手たちの気迫あるパフォーマンス、この想いを受け止め、重要重大な審査を行ってくれたJUDGEの皆様。洗練された技術・パフォーマンスでこれに応えたいただいたMCの皆様。このような状況のなかでも会場を作り上げ、来場者を向かい入れてくれた全スタッフ関係者様。大きな拍手と声援で想いを届けていただいたご来場者様。

 昨年に続きこれだけ多くの皆様と一緒に、様々な気持ちや想いが込められた大会を開催できましたこと、ダブルダッチの絆やご愛顧いただいております皆様との“繋がり”を改めて感じました。

2020年から繋いできた言葉となりますが、
The world is connected by two ropes. We're going to use two ropes to connect to the future.
世界は2本のロープで繋がっている。私たちが2本のロープで未来へ繋げる。

 今後も変わらずこの想いを未来へと繋いで参りたいと存じます。
 最後に、「Double Dutch Delight」は、より一層皆様に感動をお届けできるイベントをご提供できますよう、スタッフ一同更に精進してまいりますので、今後とも "Double Dutch Delight"への変わらぬご愛顧をどうぞ宜しくお願い申し上げます。




・NOVICE部門・ADVANCED部門 2部門が同一基準。
・一般部門・OPEN部門 2部門が同一基準。     
以上の通り審査員の皆様に審査いただいております。こちらをご参照の上、同時に発表いたしました得点表をご覧ください。
OPEN部門 1位
『Synappse』
OPEN部門 2位
『Bølge』
OPEN部門 3位
『八咫烏』
ADVANCED部門 1位
『JAMBUDDY』
NOVICE部門 1位
『トンデミーヤ』
一般部門 1位
『GENKAI GUMBALL』
KO-YA (REG☆STYLE) 【技術力】
 出場された全選手の皆さん、まだまだ大変な中、想いのこもったパフォーマンスをありがとうございました!
やっと会場でも盛り上がりが戻りつつある中、サポートしていた皆さんも、たくさんの拍手・応援ありがとうございました!
そして、スタッフ・関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした!

 今年のJapan大会は選手達の一生懸命な想いに心打たれながらも、全体的ミスが多く、気持ちがキュっとなる瞬間が多い年でした!

 そんな中なので、今大会のJapan大会にて高得点に繋がったチームは、
[一般部門] GENKAI GUMBALL
[NOVICE部門] トンデミーヤ
[ADVANCED部門] JAMBUDDY
[OPEN部門] 煌華、Bolge、八咫烏
でした!

 一般部門について。
 4チームとも面白かったですが、GENKAI GUMBALLが特に高得点に繋がった点をお伝えすると、「技ネタの数」「細かい音ドリ」「ジャンパースキル×ターナースキルネタ」などの点だったかと思います!
僕は技術を審査する時に、「この技は簡単にはできないよな」と思うものがあったら、その場でメモるように審査をしています。
GENKAI GUMBALLは細かい音ハメや、速いテンポの中に、詰め込まれた技の数が圧倒的でした!また、技に入る瞬間や、ネタの中にターナースキルを掛け算の様に織り交ぜてくるところは特に技量を感じました! 他にもチャイホを進化させたような技に入っていく瞬間なども流れが切れずに入る感じなども、技術が高いと感じました。

 NOVICE部門。
 こちらの優勝したトンデミーヤ。
正直、僕の中では今まで見てきたNOVICE部門の中でTOPを争うレベルでくらいました!!
一曲目に使った曲のジャケ写カラーの衣装な感じも個人的に好きでした(僕の審査項目とは違うところですが)
技術的なところで言うと、しっかりと前半から最後までアクロバットやステップなどの技の質がNOVICEの基準値でとても高かったです!
またそれに加えて、スキルを魅せつつも表情やパッションを加えるのは、さらに技量が高く感じます! そこは僕の中で意識分散と呼んでおり、パフォーマンス中の頭で意識を向けるべきものは、主に①身体のシルエット、②ロープ、③音、④お客さんなどがありますが、トンデミーヤはこの全てを同時に意識できるレベルの技量がありました!やってる動きはちゃんとしつつ、お客さんにパワーを向けられるスキルは素晴らしいと思いました!

 ADVANCED部門のJAMBUDDYもとても良かったです!
 STEPなどで多少ミスはあったものの、ダブルダッチネタをしっかり入れているところや、全体的にノリやグルーヴ感を切らさない技量、また細かいところで言うとダウンを取った時の深さなど、スキル高かったです!
また、技×技のコンボ系のネタなども高得点に繋がるポイントではありました!
Little DynamiteとAuX.は技量があるはずの見せ所でミスをしてしまったのがとてももったいなかったです!

 そしてOPEN部門。
 OPEN部門は今年本当に審査が難しかったです。
ミスが多かったので、本当はここで良いスキルを見せたかったんだろうなぁと思う場面や、めちゃくちゃ良いぞ!と思っていたら最後引っかかってしまうなど、技を締め切れない場面が多く、見ていてこちらがとても悔しかったです。
その中でも、勝敗が分かれたポイントは、ロープの安定感があったパターンと、ミスをしたとしても他とは抜けた技量を感じか、でした!
3位の八咫烏は印象に残るようなオリジナリティポイントは少なかったかもしれませんが、ロープの安定は感じました。スピードも通してノーミスを出して欲しいところではありましたが、ミスが続いた今大会にてコンスタントな技に対しての安定度で技術点がのびました!
それとは別に、煌華、Bolge、に関してはネタの数の多さ、そしてシンプルに「これはそう簡単には他のチームにはできないっしょ」を感じる技量が入ったネタがありました!このポイントはとても大事だったかと思います!
技術点を取りに行くなら、シンプルに「他のチームには簡単に真似できないようなもの」をいくつパフォーマンス内に放り込めるかだと思います!そしてそれを通し切る安定感!
是非みなさんパフォーマンスのネタづくりはこのポイントは意識して作ってみて下さい!

 そして、すでに次への戦いは始まっているので、早めに早めに動いてみて下さい!
 あの日JAPANを生で見たすべての挑戦者の皆さんに来年期待しています!

 そして、今回NYを決めた3チーム!アポロシアターでかましてきて下さい!!

 本当に本当に皆さんお疲れ様でした!
 ありがとうございました!
 
Tomoco (CIRQUE DU SOLEIL ARTIST) 【完成度】
 大会に出場された皆様、本当にお疲れさまでした。この度「完成度」をジャッジさせて頂きましたTomocoです。審査基準はHPの記載通りですが、点数の基準は「一般部門」「OPEN部門」が同じ、「NOVICE」「ADVANCED」が同じとして点数を付けさせてもらいました。

 年々レベルが上がっているダブルダッチ、今回は特にそれぞれチームの個性が出ていて、また見たい!と思わせてくれるチームばかりでした。ただ、今大会では全体的にミスが多く、完成度としては点数を付けにくかったというのが正直なところです。その中でも、どのようにしてミスが起きたか、ミスが出た時の対処も含め、熟練度の差が各チームに出ていたかなと感じました。
 完成された演技とは、一言で言うと”チーム力”が十分にステージ上で発揮されている演技だと思います。ミスをしないことはもちろんのことですが、どのような演技をしたいのか、どのようにして自分達の魅力を伝えるのか、そういう事をチームの一人一人がこだわりを持って、同じ意識の高さでいれば、自然とチーム力が上がり完成された演技になりますね。
 その点で今回完成度として高得点をつけさせてもらったチームは、
【NOVICE】では『トンデミーヤ』
チーム力をしっかり発揮していて、見ていて本当に心躍るチームでした。日本の代表として胸を張って送り出したいと思えるチームですね。
【ADVANCED】では『JAMBUDDY』
リスクある技も、練習を重ねてきたのが伝わるほど安定感があり、チームとしてのまとまりをとても感じました。
【OPEN】では『八咫烏』『RAD NEW JACK』
「八咫烏」はミスも少なくしっかりまとめてきていて、チームの一体感・パワー感がとても伝わってきました。
「RAD NEW JACK」はチームの雰囲気・統一感がとても良い感じに仕上がっていて、会場を巻き込むほどの楽しい作品でしたね。
「一般部門」では「GENKAI GUMBALL」
熟練度がとても高いチームでした。チームのこだわりも統一されていて、ステージから自然と生み出されるパワーが素晴らしかったです。

 今大会でアメリカ出場権を得たチームの皆さま、アメリカでぜひ日本の代表として、ミスのないベストな演技で、見る人たちを魅了してきて欲しいと思います。

 最後に、今回久々にジャッジを通してとても楽しいひとときを過ごさせて頂きました。
なんと言っても選手・観客・ジャッジ、会場中がみな一緒になって熱いステージを感じていたことに感動しました。
大会の関係者、スタッフの皆様、本当に素敵な大会をありがとうございました。
 
SHO-ICHI (浪速連合参謀本部突撃部隊) 【オリジナリティ】
みなさん。しょーいちです。
今回オリジナリティを審査させて頂きました。

まず、私は今回の大会で皆さんのパフォーマンスを見て、ステージへの気持ち的なものがバシバシ伝わってきて、シンプルに感動したし、「ダブルダッチってやっぱりいいな」って思いました。
運営の方々、選手の皆さんには本当にお礼を言いたいです。ありがとうございました。
個人的、かつ幼稚な言葉ですみません。

総評にうつります。
私は今回の大会を
「チームとしてのオリジナル」
「個人としてのオリジナル」
の二つの観点で考えられるなと感じました。

まず、「チームとしてのオリジナル」
これについては、チームの色というやつですね。
衣装、表情、曲、振り付け
これらに他のチームよりも高いクオリティを出していたりすればチームとしてのオリジナリティは上がるなと感じました。
「RAD NEW JACK」
とかを例に上げれば分かりやすいですね。
ニュージャック自体はジャンルとして確立されていますが、あそこまで統一していれば他のチームとの差別化ができますね。
今大会を見た人が、どうだった?的な話をした時に
「あぁ〜あのニュージャックのところね」って大概の人が言うと思います。
差別化できていますよね。

次に「個人としてのオリジナル」
これについては、
新技、音の取り方等々の個人的なスキル部分に直結すると思っています。
チームの中には突出して「目立つ奴」っていうのがいたりするチームもあります。
例えば圧倒的に上手い人。
超GOOD VIBESのステップを跳んでいたリョータ君。あの人みたいに突出すると、他との差別化ができますね。確立した個人スキル、これもまたオリジナリティだと思います。

私の考えでは、個人スキル(技術力)無くして、オリジナリティ、表現力、完成度、構成力は成立できないと思います。
美味しい料理が頭に浮かんでいても、それを作る、世間に広めるスキルがないと、食べてもらうことすらできないですよね。それと一緒です。
チームは個から成り立っているので、個人スキルは必須条件になると思っています。

今大会は各地方を戦い抜いてきた猛者達ですから、基本的な技術力はありました。
その中でも突出し、周りとの差別化を図れているチームはやはりオリジナルに繋がりますね。

今回、私の中で高得点をつけさせて頂いたチームについてお伝えします。
一般部門、OPEN 部門では
「GENKAI GUMBALL」「synappse」
です。
この2チームは、上記の「チームとしてのオリジナル」「個人としてのオリジナル」どちらも兼ね備えていて、尚且つそれが気持ちいいくらいにお互いに邪魔していませんでした。相乗効果で更に良くなっていましたね。

NOVICE 部門、ADVANCED部門では
どちらも兼ね備えているチームはありませんでしたが、
NOVICE 部門の「トンデミーヤ」はチームとしてのオリジナルが突出していましたので、高得点をつけさせて頂きました。reggaeへのふりきりですね。めっちゃよかったです。
ADVANCED部門の「JAMBUDDY」はせーしろう君のジャンプスキルに驚いたのと、プッシュアップのしつこさ(めっちゃいい意味)に高得点をつけさせて頂きました。
「個人としてのオリジナル」ですね。

最後に、
チームのオリジナル色だけが濃い。
チーム内の1人だけオリジナル化け物がいる。
それじゃあ、スキル高いオリジナル軍団には勝てないなと。感じたそんな大会でした。

私も頑張って練習するので、皆さん一緒に練習しましょう。

しょーいちでした。
 
YuI QUEEN B (ELLE) 【表現力】
Double Dutch Delight JAPAN 2022に出場された選手・関係者の皆さま、長期間に渡り大会をつくりあげて下さった運営・スタッフの皆さま、これまでのご準備本当にお疲れ様でした。

【審査基準について】
私は「表現力」につきまして、HPで公開されている審査基準に基づき評価させて頂きました。
※「一般部門」「OPEN部門」と「NOVICE部門」「ADVANCED部門」では、それぞれ評価基準が異なります。

【高得点をつけたチームについて】
私が高得点をつけたチームに共通することは、次の3点です。
① ターナー・ジャンパースキルと「表現したいもの」のバランスが保たれている
② 曲と衣装(髪型を含む)に関連性および統一性がある
③ チーム全員で「曲、衣装、空気感」を共有できている

そして、今回私が高得点をつけたチームは以下のとおりです。
<一般部門>… GENKAI GUMBALL
<NOVICE部門>… トンデミーヤ
<ADVANCED部門>… JAMBUDDY
<OPEN部門>… Synappse、Bølge

「GENKAI GUMBALL」
”体・縄・ジャンプで音を最大限に表現したい!” という思いが伝わってきたパフォーマンスでした。ビートボックスの難しい音にも関わらず、次から次へとバランス良く音を取っており、今大会で最も音を表現できていたチームだと感じました。
特に、3倍を跳んでいた男性が印象に残っています。見たことのない個性的なジャンプをしていて、テンションが上がりました。ノーミスのパフォーマンスを見てみたかったです!

「トンデミーヤ」
観客に対して「表現したいもの」を曲・衣装・パフォーマンスでアピールできていたチームでした。観客を楽しませるだけでなく、メンバー全員が楽しんでいる姿は、とても輝いて見えました。彼らの練習量が、ミスをしない自信と本番を楽しむ余裕へと繋がり、ロープ内・外での立ち振る舞い(オーラ)を大きく見せていたと感じました。

「JAMBUDDY」
ジャンパーが横や後ろを見ながらロープインするチームが多い中、このチームは技の難易度が高いにも関わらず、ロープとロープ外のメンバーの距離を各々が把握できており、ノールックでのロープインおよび位置移動をこなしていたことに驚きました。これにより、常に観客を意識したパフォーマンスができていたのではないかと思います。
それだけでなく、ターナーがジャンパーと同じ動きをしたり、前を向いて一緒に楽しんでいたことにパフォーマンス力の高さを感じました。

「Synappse」
オープニングから、観客を引き寄せる演技ができていました。使用する曲の雰囲気・強弱を感じ取ったうえで、表情やムーブに緩急がついていたところが良かったと思います。
また、チーム内で曲のイメージを共有し、気持ちを一つにして、パフォーマンスすることを心から楽しんでいるように見えたことが高評価に繋がりました。

「Bølge」
とても難易度の高い技を難しそうに表現するのではなく、簡単且つ楽しそうに表現しており、強く印象に残りました。ターナーのハイジャンプやノールックなど、面白い技の連発に、次のムーブへの期待感が増して観客が虜になっていました。
ジャンパーだけでなく、ロープ外のメンバーも楽しそうにパフォーマンスをしている姿が好印象でした。

【音による表現について】
これまで何度も総評で述べておりますが、私は、視覚(技・衣装等)および聴覚(音)の両方に訴えることができてこそ、真のパフォーマンスであると考えています。今回、残念ながら音質が悪い、音圧が低い(音が小さい)チームが数チームありました。
もっと音質が良ければ、もっと音圧が高ければ「観客のテンションが更に上がったのでは?」と感じ、本当に勿体ないと思いました。非常に音質の悪い音・音量調節が出来ていない音は、時に“ノイズ”と化し、観客に違和感を与えてしまう可能性があるということを忘れないで下さい。

【最後に】
パフォーマンスをつくる際、「表現したいもの」が明白であり、それを実現するための最適な曲・衣装を選ぶことが重要です。そして、メンバー全員の実力を把握し、ターナー・ジャンパースキルを十分に発揮させることが大切だと思います。
また、心からパフォーマンスを楽しめているチームは、それが観客にも伝わります。日本代表となったチームは、NYアポロシアターの舞台でのパフォーマンスを思いっきり楽しんできて下さい!
 
JUN (alttype) 【構成力】
【はじめに】
長い歴史で見てダッチ業界はすさまじい成長をしていると感じました。
選手の皆様がどれだけ時間を注ぎ込んだか。その情熱を感じ取れる大会でした。

【高得点チーム】
一般部門では「GENKAI GUMBALL」
NOVICE部門では「トンデミーヤ」
ADVANCED部門では「JAMBUDDY」
OPEN部門では「Synappse」
に高得点をつけました。

■GENKAI GUMBALL
 緩急を自在に操り、見せたいところをフォーカスさせる力、要所でこちらを裏切る(もちろんいい意味で)。全てにおいてズバ抜けていました。
「気負い」でなく「遊び」が経験値の高いメンツから出ており、不安感を与えられず「もっと見たい」と思うほどでした。

■トンデミーヤ
 流れ、チームの世界観、ステージを広く使いつつもポジション配置がよく、一体感が抜群でした。
小さいからだを目一杯、手を広げている演技は、大人に全く引けを取らない大きさ。圧巻でした。

■JAMBUDDY
 THIS IS DOUBLE DUTCHとでも言うのか「縄の中で魅せる」ことを重視しているような、そんな印象。
また細かな裏切りで魅せる力や、ステージを左右だけでなく奥行きもしっかり使った動きにも惹かれました。

■Synappse
 音楽の奇抜さに、一体感、一貫性もある。
一番印象的なのは表情でも流れを作ることができる。技ではなく。
もちろん音楽、技も合わさって流れを作っていましたが、空気を一気にガラッと変えるスキルを持っている。セオリーどおりには進めない裏切りなども飽きさせないポイントでもあったため、ミスしつつも高得点になりました。

【全体を通しての感想】
 上位以外のチームは、ステージを広く使いつつも、ポジションがマッチしていない点や、流れの中でこちらの予想の裏切る点などで劣っていた印象でした。

 個人的な意見になりますが、気になったのでお伝えさせてください。
「意図していない違和感」という点は無くすべきではないかという点です。
順調に良いパフォーマンスをしていたにもかかわらず「ステップしてるときの顔が必死すぎる」「すごい!でも少し髪型が気になる」など。

良い流れなのに途中で「ん?」と違和感を持たせることはプラスにならないかと思います。今回の審査では点差に影響させてませんが、
いろんな項目に対して点を取りにいかないといけない中で、簡単に改善できる点から見直すことも必要ではないでしょうか。


【最後に】
 全ての項目においてレベルが段違いにあがっています。
その強さは戦いの場で生まれ、引き継がれ、さらなる成長を遂げていきます。
「Double Dutch Delight」という長い歴史があるからこそ、今があるということ。
日本のダブルダッチが、外側(世界)にベクトルを向け、認められ広がっていくことを期待します。
ありがとうございました。
2022年09月16日(金)18:00 ~ 10月07日(金)23:59 迄
A指定席 ¥5,000 一般指定席 ¥4,500
A指定席 ¥4,500 一般指定席 ¥4,000
ZAIKO LIVE配信について
022年09月16日(金)18:00 ~ 大会当日 迄
敗者復活観戦チケット 2,600
敗者復活 & 本戦 観戦チケット 4,600

チケットページの【ご購入の前に必ずご確認ください】をご一読の上お申込み下さい。
PLACE

東大阪市文化創造館

〒577-0034 大阪府東大阪市御厨南2丁目3−4

アクセス

KO-YA (REG☆STYLE)
・2015年 超DACE@HERO GRAND FINAL 優勝
・2017年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN FINAL 2017 優勝
・2017年 2018年 2019年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 優勝(3連覇)
・2022年 DOUBLE DUTCH ONE'S FAINAL 2021-2022 優勝
Tomoco(CIRQUE DU SOLEIL ARTIST)
・2005年 Double Dutch Deligh East 2005 優勝
・2005年 NDDL「Holiday Classic」 3位
・2005年 2006年 DOUBLE DUTCH CONTEST 2連覇
・Cirque Du Soleil VOLTA 出演
・Cirque Du Soleil JOYA 出演
SHO-ICHI(浪速連合参謀本部突撃部隊)

・2015年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN FINAL 優勝
・2015年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 優勝
・2015年 DOUBLE DUTCH NIGHT vol10 優勝 MVP獲得
・2015年 DANCE@LIVE JAPAN FINAL 2015 MAIN STAGE OPENING SHOWCASE
・2018-2019年 DOUBLE DUTCH ONES FINALIST
YuI QUEEN B(ELLE)

・2017年 DOUBLE DUTCH ONE’S FINAL (MIXED) 準優勝
・2020年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 準優勝
・2021年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 準優勝
・2022年 DOUBLE DUTCH ONE’S FINAL (WOMEN'S SECTION) 優勝 
・2016-2022年 DOUBLE DUTCH ONE'S FINAL -FINALIST-
JUN(alttype)

・2010年 Double Dutch Contest vol.9 speed部門 優勝
・2010年 宝塚歌劇団 月組 技術・構成指導
・2012年 Guinness World Records 更新(保持中)
・2017-2020年 Cirque du Soleil 【VOLTA】 出演
・2021年 Cirque du Soleil 【JOYÀ】 出演
・ハッスルマッスル出演中
MC KENSAKU

DANCE界の枠を越え、STREETの様々なイベント、TV・CMはもちろんのこと、国際大会でMCやラジオDJを務めるなど多方面で活躍。 ユースオリンピック正式種目となった“ブレイキン”の最終選考会「WDSF世界ユースブレイキン選手権」にて、歴史的な1ページとなるイベントのメインMCをも務める。 DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN開催当初からMCを務め、関西人特有の突っ込みやハイテンションだけではなく、出演者の気持ちを理解し愛のある言葉が多くの支持を獲得。 ダブルダッチ界でも絶対に欠かせない存在として、縦横無尽にしゃべくり倒してイベントを最大限に盛り上げる名MC。
YUI

世界大会3連覇を果たしたプロダブルダッチチーム"REGSTYLE" の紅一点YUI !!。
“イケメン女子”として男性のみならず女性からも支持を集める他、様々なメディアにも出演しジャンルの壁を越え活躍の幅を広げ続けている。
"Regale=おもてなし"を胸に皆さんに最高のマイクパフォーマンスをお届け!!
『ROPEACE PROJECT』

「ROPE & PEACE ~なわとびで世界中を笑顔に~」をテーマに、世界の子どもたちになわとびを直接届ける活動をしています。
ベトナム、ネパール、台湾、イラクの学校などへ約5,000本のなわとびを届けてきました。

3年ぶりになりますが、今年5か国目の支援国(フィリピン)に行くことが決定しました。
一緒に届けに行きたいという方や、そこへ持っていくなわとびの寄付も募集中です。
家に眠っている なわとび・ロープがありましたら、大会会場までお持ちください。