システムトラブルの為、配信での結果発表を中止し結果のみ掲載させて頂きます。
配信より、発表を優先させて頂く判断をいたしましたこと、ご理解の程お願い申し上げます。
配信を楽しみにお待ち頂いた皆様、大変申し訳ございません。
OPEN部門 1位
『TESLA』
OPEN部門 2位
『camellia』
OPEN部門 3位
『Roar』
OPEN部門 4位
『釵威華』
OPEN部門 5位
『Cleo』
敗者復活
OPEN部門 6位『ram-tam tam』
OPEN部門 7位『HiTcH cOx』
OPEN部門 8位『魅』
一般部門 1位
『平成たぬき合戦ぽんぽこ』
BEST ROOKIES
『ROPE THE PANIC』
Kozy a.k.a JUNKNESS 【オリジナル】
オリジナリティを審査しました。大きく2つの項目に分け、評価いたしました。
①「見たことのないムーブ・組み合わせ」をしているか。
②「こう来るだろう」という予想を裏切ってくれるか。
①については、これまで見たことのない技を新たに生み出せているか、または例えばアクロバット直後の何かであったり、ダンスしながら縄を触ったりなど、技と技を組み合わせて新しい一つのムーブとして魅せられているか、ということが大事なポイントとなります。
②については、例えばシャーに行くと見せかけて踊るとか、終わったと思わせて終わらないなど、誰もが予想できるものをそのまま披露するのではなく、そこから気持ちのいい新しい裏切りをどれだけ演技内に入れられるかが大事なポイントとなります。

一般部門では、やってみれば簡単なのだろうけど誰も思いつかなかった発想のムーブがたくさん散りばめられていた「平成たぬき合戦ぽんぽこ」。
OPEN部門では、スピードの縄に対して斜めに跳んでいた「ram-tam tam」、衣装から立ち振る舞い、演技全てにおいて被りがない「camelia」、ミスは多かったもののどのチームよりも終始パフォーマンスの細部にこだわりを感じた「魅」に大会最高得点を付けました。
今大会は全体的に有名な選手がやってる技をそのまま取り入れてるチームが例年より多い印象でした。
そのまま出来るからといって自分のオリジナリティにはならないので、そこから新しいものに繋げたり、違う縄の通し方などの工夫をもっとみたかったです。

しかしながら、コロナという大変な境遇の中、限られた時間で出来る限りを尽くして作られた演技はどれも気持ちが込められており、たいへん胸を熱くしてくれました。
みなさんの一生懸命な素晴らしい演技を生で観ることができ、改めてパフォーマンスの素晴らしさを実感することができたとともに、ここからさらに素晴らしいカルチャーになるだろうという希望も湧きました。

大会に関わっている全てのみなさんに感謝いたします。ありがとうございました。
 
MAYU(Mrs.DOUBLE DUTCH) 【表現力】
今回、私は表現力の項目を審査させて頂きました。ルールにある通り、その表現要素が洗練されているかどうかということに焦点を当てて審査を致しました。
ハイレベルなEAST大会ですので、チームの持つスタイルの一貫性と、更にそれがどこまで洗練されていたか(クオリティーを上げられていたか)が勝敗を分けていたと感じます。

まず、一般部門にて最高得点を付けたチームは『平成たぬき合戦ぽんぽこ』です。ステージを立体的に使い縦横無尽に動き回り、ロープを駆使しながらも必死さは無く、余裕の中に3人の遊び心がたくさんつまっていました。メンバーそれぞれの魅力が溢れていて、粋なパフォーマンスでした!

そして、OPEN部門にて最高得点を付けたチームは『TESLA』です。出だしの雰囲気からはどんなパフォーマンスが繰り広げられるのか、あまり想像が出来ませんでしたが、そこから飛び出す様々なシーンや表現の切り替えは、想像を遥かに超えて素晴らしく、今大会で1番心が沸騰しました!

表現力項目を構成する要素は、衣装や髪型やメイクなどの見た目、曲、動きやフォーメーション、表情など多岐に渡ります。NORTH大会の総評では先に『見た目』について触れましたが、特に今回はその全ての軸となるチームのスタイル・コンセプトに絞って書かせて頂きます。
いつも私が審査する時に思っているのは、『表現に答えはなく、どんな形の表現でも突き詰めれば人の心を掴める』ということです。

数多くあるチームの中で自分達のスタイルを見つけることは、とても難しいことかもしれません。特に現役中は、新しいスタイルに挑戦することはとてもギャンブル的で怖いですし、貴重なDELIGHTのステージで新しい自分達を魅せるのは勇気がいることだと思います。私も、現役中は悩みましたし、今だからこそ、もっと学生時代にこうできたんじゃないかな、なんて思います。そういった経験もあるからこそ、今現役で頑張っている皆さんに伝えたいのは、絶対にチャレンジすべきだということ!
悩み抜いて決めた自分達のスタイルは自分達が1番愛せると思うし、だからきっと限界まで突き詰めるから洗練されていくし、軸が定まっているから曲や衣装、表情に一貫性が出てくるはずです。そうなって初めて見ている人を魅了できたり、心躍らせたり、自分達の思うツボのごとく湧き上がらせることができるんだと思います。

悩んで模索し、そのスタイルを信じてクオリティーを高めていった先に、また新しい自分達が見えてくると思います。ぜひ、表現の可能性にチャレンジしてみて下さい!
そして最後に、このような状況の中で、普段通りとはいかずにたくさんの苦悩の中での練習だったかと思いますが、ステージの上でパフォーマンスをやり切った全ての選手の皆さんを尊敬します。
お疲れ様でした!
 
Yamato (SNOWMAN) 【構成力】
お疲れ様でした。構成力を担当したYamatoです。

<審査基準について>
審査基準はNorth大会と同様ですので、North大会の講評をご覧ください。また、得点の水準もNorth大会と同じにしております。

<高得点のチームについて>
・一般部門では「平成たぬき合戦ぽんぽこ」に14点を、OPEN部門では「TESLA」に19点、「Roar」に18点、
 「釵威華」「ram-tam tam」に17点をつけました。
・「平成たぬき合戦ぽんぽこ」: 多種多様な縄技に独特な表現を組み合わせた、相当に面白いパフォーマンスだと
 思いました。特に、あのステージでの余裕感は、現役にはなかなか難しい、OBならではのものだと感じました。
 ただ、ミスが多すぎましたね。。ミス以外は特に言うことはないので、Japan大会ではミス少なめでお願いします!
・「TESLA」: 痺れました!前半の少しシリアスな雰囲気から後半の明るい雰囲気まで、3分間通してチーム全体として
 しっかりと雰囲気を作れていたところ。特に、最後手を振っていた女の子の空気の作り方が素晴らしかったですね。
 ムーブとしても、3本縄を使い始めてからエンディングに向けて、盛り上げを作り続ける構成、本当に素晴らしかった
 です。
・「Roar」: 独特の構成と音の取り方を続けた後、ラストはハリーでシンプルに締める構成、非常によかったと
 思います!ベーシック、3練、ハリーなど質の高いソロをうまく散りばめていたので、メリハリが効いており、
 飽きずに見ることが出来ました。また個人的には、空中でヒット打ってからのロン宙、大好きでした。
・「釵威華」: いわゆる王道の構成、ムーブの質で勝負しているチームという印象でした。ムーブの質は文句なく
 高かったのですが、ハリーが終わってからエンディングまでが少しダラけたような印象を受けてしまいました。
 Japanに向けて、あの部分を詰めて欲しいなと思います。
・「ram-tam tam」: 個人的な好みだけを言えば、一番好きなパフォーマンスでした。魅せたいものや好きなものが
 はっきりしているチームは、それだけで印象に残ります。オープニングからエンディングまで全て独特で印象的でした。
 また、最後のハリーは、現役であのクオリティのものは久々に見たなと思うレベルでした。ミスが本当に惜しかった
 です。敗者復活、十二分に希望はありますので、どの程度の難易度でいくか、よく話し合ってから臨んでください。

<高得点とそうでないチームの違いについて>
Next Heroes Eastと同じ話になってしまいますが、少なくとも周りのチームとは違う”何か”がないと高得点はつきません。技の質も他のチームと同程度、デモの雰囲気・コンセプトもよくあるもの、ムーブの配置も王道、であれば、正直印象には残らず、点数はなかなか上がりません。
まず、自分たちは何が得意で何が苦手なのか、自分たちは何が好きなのか、自分たちは何を魅せたいのか、をチームでよく話し合ってください。ここが足りていない印象を受けたチームが多かったです。その上で、技の質が圧倒的に高いのか、雰囲気・コンセプトが独特なのか、ムーブの配置に驚きがあるのか、周りのチームとは違う”ここ”で勝負する、というのを明確にした上で、パフォーマンス作りに取り組んでもらえれば、得点も上がってくると思います。

<最後に>
選手の皆さん、全員本当にカッコ良かったです!
コロナウイルスの影響でなかなかいつも通りには練習できなかったことと思いますが、その中でも大会に向けて、パフォーマンスを仕上げられたこと、素晴らしいことだと思います!本当にお疲れ様でした!

Japan出場権を獲得したチームは、Japan大会も是非頑張ってください!
 
iwaness insane (SOULFUL ARTTRACTION) 【技術力】
・はじめに
NORTHの総評でも触れましたが、皆さんターニングだけでなくジャンプの技術も磨いていますか? 正直言うと全体的にジャンプを疎かにしているチームが多いと感じました。これはダブルダッチの大会です。踊りと表情に自信あるけどロープを全然跳んでいないあなた、あなたより上手なダンサーなんていくらでもいます。一抜けで宙返りをしているあなた、その辺の体操選手のほうがよほどクオリティが高いです。二本のロープの中で限界に挑むのがダブルダッチの良さだと私は考えます。これからはダブルダッチャーである自覚と誇りを持ってステージに立ってください。

・一般部門
最高得点をつけたのは「平成たぬき合戦ぽんぽこ」です。ジャンパー、ターナー共にハイレベルなトリックを連発していたので、シンプルに高得点に繋がりました。なにより自分たちの得意なこと、やりたいことだけを詰め込んで、パフォーマンス中の無駄な時間が一切無かったので、見てて心地良かったです。惜しむらくは後半にかけてミスが多すぎたので、もう少し自分たちの実力を見つめ直してJAPANではノーミスの演技が見れることを期待しています。

・オープン部門
最高得点をつけたのは「TESLA」、次点で「Roar」「釵威華」「Cleo」です。以下各チームの感想です。
「TESLA」
三本のロープを使うチームは今まで少なからずいましたが、どこも活かしきれず不完全燃焼という印象がありました。そんな中このチームは三本のロープを使いこなして素晴らしいパフォーマンスとして昇華していました。上手くいく確証の全く無いスタイルに挑戦する勇気、そしてそれを完成させたタフさ、感涙です。今後はこのチームが三本ロープスタイルの教科書になるでしょう。もちろん三本ロープを抜きにしてもターニング、ジャンプ共に安定した技術もあったので最高得点としました。
「Roar」
ミスも少なく安定感のあるパフォーマンスでした、が安定感を重視しすぎて爆発力に欠けるという印象を受けました。
「釵威華」
中盤の女子パートでのミスの後に空気を崩さなかったこと、リカバリーの早さは素晴らしかったのですが、その後再びミスをしたのがジャンパーの技術不足が見えて残念でした。3人でベーシックを跳びながら踊るのは最高でした。
「Cleo」
個人的には大好きなパフォーマンスでした。所々で挟まれるトリックも独創的でダブルダッチを楽しんでいる姿が好印象でした。さらには技術とは関係ありませんが、中盤のダンスの見せ方に発想の豊さを感じて嫉妬するくらいでした。ただステージを楽しみすぎて要所でミスをしてしまったのかなという印象を受けました。

・おわりに
技術力とは関係無いですが、気になったことをひとつ。ステージに立つ際に、自分を見た誰かを傷つけてしまうのではないか、という思いを忘れないでください。大会で目立つ為には派手なメイクや衣装も必要です。しかし目立つ為に性的マイノリティや他人種の見た目だけをコピーしたものだとするならば、結果として当事者を悲しませることになります。日本では差別なんて無いと思うかもしれませんが、そんなことは全く無いですし、そもそもこの大会の先にあるのは日本より差別に敏感なニューヨークという街です(今年は残念ながらリモート開催ですが)。おちゃらけた気持ちで誰かの表面をなぞるより、自分の腹の奥底を曝け出した人間の方が魅力的です。今後の大会やイベントでは魅力的な自分のとしてステージに立って欲しいです。
 
REINA(Mrs.DOUBLE DUTCH) 【完成度】
Double Dutch Delight East 2020 に出場された皆さまお疲れ様でした。
私は完成度を審査させていただきました。
点数は、HPに記載されている完成度の審査基準に基づいてつけました。

○全体を通して
一番の印象としては、見ているこちらが悔しくなるほどミスが多かったです。一つのミスから次々とミスが起こる傾向にありました。
また、音が始まり音の余韻がなくなるまでが一つのパフォーマンスであり、ステージに立っている以上、最後までやりきることがパフォーマーだと私は思います。
その点も意識してみてください。

◯高得点をつけたチーム
一般部門 「平成たぬき合戦ぽんぽこ」
オープン部門 「TESLA」「camellia」

「平成たぬき合戦ぽんぽこ」
次はどんなことをしてくれるんだろう?と展開が気になるパフォーマンスでした。しかしミスが多かったです。JAPANは期待しています。
「TESLA」
ノーミスのパフォーマンス気持ち良かったです。勢いがある中にマジックかのように細かい仕掛けもされていて、パフォーマンスが進むにつれ気持ちが高まりました。見ていてスカッとしました。優勝にふさわしい素晴らしいパフォーマンスでした。
「camellia」
ジャッジ席から前のめりになって魅入っている自分がいました。独特な難しい技も、技として独立させずにcamelliaならではの色の中で丁寧に組み合わされていて、パフォーマンス全体に厚みを出していました。ダブルダッチを見ていてこんなに引き込まれたのは久々でした。刺さりました。

◯高得点を取るためには
完成度の審査基準に記載されている「"一つのパフォーマンスとして"の完成度」こことても重要ですね。完成度とミス数は切っても切れない関係ですが、私はミスだけに着目していたわけではありません。
パフォーマーとしてミスがあっても見ている人をもう一度パフォーマンスに引き込む力を持っているか。そして、パフォーマンスを見終えた時にどのような見応えがあったのか。後者に関しては、ミスが少なかったり、ノーミスのパフォーマンスであっても、評価は変わります。
パフォーマンスはパフォーマーと見ている人がいて成り立ちます。自分たちがやっていて気持ちの良いパフォーマンス、見ている人がのめり込んでしまうパフォーマンス、この二つが織り交ぜられたパフォーマンス作りを心がけて欲しいです。

◯おわりに
コロナ禍で、メンバー編成が変わったり、直前で出場できなくなってしまったチームもいました。たくさんの不安を抱えて戦った期間でしたね。お疲れ様でした。この大会を目指した全選手に感謝を伝えます。ありがとうございました。
   
 

2020年 8月 17日(月)17:00~ 2020年 9月 4日(金)17:00 迄
前売り券 ¥2,000 当日券 ¥なし
前売り券 ¥1,500 当日券 ¥なし

チケットページの【ご購入の前に必ずご確認ください】をご一読の上お申込み下さい。
PLACE

麻生市民館

〒215-0004 川崎市麻生区万福寺1丁目5番2号

アクセス
Kozy a.k.a JUNKNESS

・2011年 NDDL「Holiday Classic」 優勝
・2012年 Double Dutch Delight East 2012 OPEN部門 優勝
・2016年 Double Dutch Nighit Vol.14 優勝
・2017年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2017準優勝
・2017年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2017準優勝
MAYU(Mrs.DOUBLE DUTCH)

・2005年 NDDL「Holiday Classic」 優勝
・2017年 Double Dutch Delight East 2017一般部門 優勝
・2017年 Double Dutch Delight Japan2017 一般部門 優勝
・2018年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2018 3位
・2019年 DOUBLE DUTCH CONTEST SHANGHAI 2019 優勝
Yamato (SNOWMAN)

・2013年 NDDL Holiday Classic 3位 (snowman)
・2013年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2013 3位 (Liar)
・2016年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2017 2位 / WORLD 3位 (What makes us different)
・2019年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN FINAL 2019 4位(All you need.)
・2020年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2020 4位 (A Miracle City Harmony)
iwaness insane (SOULFUL ARTTRACTION)

・2009年 NDDL「Holiday Classic」出場
・2013年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2013 U-19部門 優勝
・2018年 Double Dutch Delight East 2018 一般部門 優勝
・2018年 DOUBLE DUTCH CONTEST KOREA 2018 JUDGE&GUEST SHOW
・DOUBLE DUTCH ONE'S FIANAL 2016-2019 FINALIST
REINA(Mrs.DOUBLE DUTCH)

・2015年 Double Dutch Delight East 2015 4位
・2016年 Double Dutch Delight Japan 2016 準優勝
・2016年 NDDL「Holiday Classic」 4位
・2019年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2019 5位
・2020年 DOUBLEDUTCH CONTEST JAPAN 2020 準優勝
MC Father

今年もDelightを盛り上げるのはもちろんこの男。選手と観客を繋ぎ、会場すべての人を巻き込んで大会のテンションを最高潮まで持っていく。選手に最大のリスペクトと優しさを持って、自身がかつて戦ったステージへ送り出す。