OPEN部門 1位
『Ash×Rush』
敗者復活
『LEVERY』
一般部門 1位
『HOORAY』
BEST ROOKIES
『éclat』
Kozy a.k.a JUNKNESS 【オリジナル】
オリジナリティを審査しました。大きく2つの項目に分け、評価いたしました。
①「見たことのないムーブ・組み合わせ」をしているか。
②「こう来るだろう」という予想を裏切ってくれるか。

①については、これまで見たことのない技を新たに生み出せているか、または例えばアクロバット直後の何かであったり、ダンスしながら縄を触ったりなど、技と技を組み合わせて新しい一つのムーブとして魅せられているか、ということが大事なポイントとなります。
②については、例えばシャーに行くと見せかけて踊るとか、終わったと思わせて終わらないなど、誰もが予想できるものをそのまま披露するのではなく、そこから気持ちのいい新しい裏切りをどれだけ演技内に入れられるかが大事なポイントとなります。

一般部門で最高得点をつけた「HOORAY」はビートのリズムだけでなく細かい音をとって踊ったり、パターン化していないフリやムーブになっていて、次になるをやるかを予想できないところにオリジナリティを感じました。
OPEN部門で最高得点をつけたBa(s)Rope は舞台に立った瞬間からハケまで一貫して何かをやりそうな雰囲気を醸し出していて、単純なひとつのジャンプにおいても空気感を壊さないように細かい仕草をしたり、あえて予想させてそれを裏切るようなムーブがたくさん散りばめられていました。特に音がないスピードは挑戦的でオリジナリティ溢れる演技に感じました。
優勝したAsh×Rushに関しては女の子2人の技やシルエットが綺麗にシンクロしており、特に2人のアクロバットの着地からのダブルハリは印象的でした。男の子が演じるキャラクターを含め、他のチームには出せない強みとなる特徴を自分達自身でしっかりと認識できているなと感じました。このチームといえばこれというような印象を与えられるような演技でした。
LEVERYに関しても、ラビットをバンブーダンスの縄で通すなど、今日のダブルダッチではなかなか見れない演技を披露してくれて、大変印象的でした。

日本のダブルダッチの歴史も20年以上が経っておりこれまでにたくさんの技が生まれてきているため、選手のみなさんにとって新しい技を作るというのは大変困難でしょう。もうやり尽くされているとも思ってしまうでしょう。
しかし僕が学生時代を過ごしていた7年前も同じ事をみんなが言っていました。
実際そこからこれまでの間にも毎大会、新技や新しい組み合わせが生まれていますが、そのほとんどが既存の技の新しい組み合わせだったり既存の技をちょっと工夫して出来上がるものだったりするのです。
オリジナリティの得点を獲得する一番の方法は、昔ハヤったが今やっていないものや、技と技を組み合わせて全く新しい技にして、それらを演技にたくさん組み込むということかと僕は思います。

以上です。ありがとうございました。
 
MAYU(Mrs.DOUBLE DUTCH) 【表現力】
今回、私は表現力の項目を審査致しました。ルールに記載の通り、ステージ上で行われる『表現』が『洗練されているかどうか』に焦点を置いて、点数をつけています。
『表現』とはとても幅広く、捉えにくいと感じるかもしれません。その通り私も答えは無いと思います。決まった答えが無いと言うことは、どんな形の表現も追求し洗練させていけば人の心を打つし、結果的にそれが点数になり得るということです。
そして、この『洗練されているかどうか』は、言い換えればそのパフォーマンスに対して突き詰め切れたかどうかです。決してかっこいいかどうかという一辺倒な意味ではありません。衣装、表情、立ち位置、縄外も含めた動きなど、表現につながる全ての要素を考え抜いて、最後の最後までこだわり続け、クオリティを高め、さらにそれをステージで魅せられたかどうかということになります。

これらを踏まえて、一般部門にて最高得点を付けたチームは『HOORAY』です。自分達のカラーを定め、曲を選び、衣装もその雰囲気に合わせ、そこにダンスやロープトリックも駆使して肉付けしていく。スピーディーで勢いのあるところと、曲とダンスでオシャレに魅せて行くところもうまく融合していて、見応えのあるパフォーマンスでした。
そして、OPEN部門にて最高得点を付けたチームは『LEVERY』です。細かい音もしっかり拾いながら動きと合わせていたので、普通に跳ぶだけだったら聞き逃してしまうような音が動きと合わさることで際立っていました。また、ステージの左右への移動とその時に行う技がうまく組み合わされていて、ステージの空間使いがとても上手だったのが印象的です。

ところで、表現力項目の中でも大事な要素の一つとして『見た目』があります。
髪型、髪色、メイク、小物使い、そして衣装。ダブルダッチと関係ないと思うかもしれませんが、ステージに立ってパフォーマンスをし、見ている人を楽しませ、さらに結果を残したいと考えているのであれば、確実に関係あります。
もちろんですが、見た目だけでは勝てないし、それが全てではありません。しかし、パフォーマンスを効果的に魅せる為の重要な要素の一つだと考えます。照明がついた瞬間の衣装や髪型、メイクや立ち居振る舞いすなわち『見た目』は、見る人の心を瞬時に掴むかどうかに関わります。音がかかる前の時間も使って人を引き込めるのです。限られた時間の中でパフォーマンスを行うので、『見た目』はチームのカラー、方向性をいち早く伝えられる手段となり、見ている人の期待度・納得度も高めていくはずです。

さらに飛躍してしまいますが、人は身に纏う物によって気分が変わると思います。例えばドレスを着たら歩き方に気をつけるし、スーツを着たら背筋が伸びると思うんです。身に纏う物は、そうやって自分自身の気分も作り出します。気分が作られるから、なんだか動きも大胆にできたり、表情がいきいきしたり、新しい自分を発見できたり。チームの気迫も創り出します。それが見ている人に伝わって、ワクワクを掻き立てていくのかなと思います。必ずしも派手である必要は無いです。まずは見た目でチームのカラー、方向性を表現できているかを、追求してみて下さい。

どんな表現でも突き詰めることに意味があると思います。かっこいいでもかわいいでも明るいでも楽しいでも新しいでもなんでも良いです。磨きに磨いて突き詰めてみて下さい。そこまで突き詰めることで、また新しいアイデアが生まれたり、もっとこう見せたいって欲が湧いてくるはずです!

最後に、このコロナの状況下で思うように練習が進まなかったり、普段とはまた違った大変さもある中で出場を決め、堂々と演技を行った皆さんを尊敬します。今後も、去年『刹那』が作り上げたのNORTH地区の勢いを絶やすことなく、ダブルダッチを愛し、盛り上げていってください!これからも楽しみにしています!
 
Yamato (SNOWMAN) 【構成力】
お疲れ様です。構成力を審査させて頂きましたYamatoです。

<審査基準について>
構成力ということで、“「オープニング」と「エンディング」の演出や各ムーブの配置がどの程度優れているか”、そして“各ムーブの間の繋ぎの部分が、チームの雰囲気と大きくずれていたり、気になるレベルでスカスカだったりしないか”、という観点で点数を付けました。

<高得点のチームについて>
・一般部門では「HOORAY」に14点を、OPEN部門では「Ash×Rush」に15点、「LEVERY」「Ba(s)2Rope」に14点をつけました。
・HOORAYは、OBならではの安定感で一般部門で頭一つ抜けていた印象です。構成も王道的なものでしたが、各ムーブにもう1-2捻り加え、かつミスを減らせれば、ジャパンでも順当に点数を伸ばせるかなと思いました。
・「Ash×Rush」は、要所要所に見せ場がうまく配置されており、かつミスも少なく纏まっており、非常に好印象でした。欲を言えば、インパクトのあるムーブや技が後半にもっと多くあると、さらに良くなると思いました。
・「LEVERY」 は、暗い雰囲気の中でしっかりと縄を使いながら音を取っており、個人的には一番好きなチームでした。特に、ラストのハリーのムーブ、そしてハリーのラストの技は、最後に盛り上がりを持ってくるという意味で非常に良い構成だったと思います。盛り上がりポイントが少し少ないかなという印象を受けたので、観客を盛り上げられるスキルやムーブを今後身に付けていけば、さらに良くなると思いました。
・「Ba(s)2Rope」は、ミスが多かったのが惜しかったです・・! 雰囲気もムーブもとても面白そうだったのですが。。見せ場になるムーブでミスがあると構成が分からなくなるので、構成力の点数もどうしても落ちてしまいます。

<最後に>
選手の皆さんは、コロナウイルスの影響で、大学が始まるのが遅れたり、夏休みが無くなったりと、なかなか万全には練習できなかったことと思います。そんな状況の中でも、しっかりとパフォーマンスを作り上げて、大会で披露したこと自体、本当に素晴らしいことだと感じました。皆様、本当にお疲れ様でした!
 
iwaness insane (SOULFUL ARTTRACTION) 【技術力】
・はじめに
私は技術力を審査したのですが、多くのチームが技術力=ターニング力という勘違いをしてるだろうと印象を受けました。ダブルダッチはターニングとジャンプが掛け合わさって成り立つものです。なので、今回結果が奮わなかったチームはターニングだけでなくジャンプも見直して練習してください。例えば、ターニングの基礎練に加えてジャンプの基礎練(16ビートで跳び続ける、最低限の高さで縄を跳び続ける等)も普段のメニューにとしてこなしてみてください。これを続けることによって、ロープを無意識で跳べるようになり、その分自分の脳内に動きのイメージを跳びながら再現しやすくなっていきます。イメージがロープの中で自在に表現できるようになった頃には、ジャンパーとしての技術は申し分ないレベルに到達しているはずです。地味ですが少しずつ歩みを進めればたどり着けるので、是非頑張ってください。

・一般部門
全体的に練習不足由来と思われるミスが目立ちました。世の中の状況からして練習日程を合わせづらいとは思いますが、それも加味してどれくらい練習出来るのか、その期間ならどの程度の難易度でミスのないパフォーマンスを本番で披露できるのか、の2点をしっかり考えて予定を立て練習してください。また、一回生と思われるチームの多くは、正面を向いたハリーステップでミスをしていました。正面を向いてのスピードステップはロープの軌道を把握しづらい為、横向きのスピードステップの何倍も難しいです。まずは横向きから初めて、安定したら正面を向く練習をしてみてください。
一般部門で高得点をつけたチームは「HOORAY」「しょっとがん」です。基礎の技術の高さから安心してパフォーマンスを楽しむことができましたが、両チームとも見せ場でのミスが目立っていたのが少し残念でした。優勝した「HOORAY」はJAPAN大会までにミスを減らしたより良いパフォーマンスが見れることを楽しみにしています。

・OPEN部門
全体通して見せ場や高難易度の技は成功するのに対し、技と技の繋ぎやターナーチェンジなど比較的簡単なパートでのミスが目立ちました。大切な見せ場は絶対に成功させたいから重点的に練習するのは良いです。しかし難しいパートと簡単なパート、どちらもパフォーマンスを構成する大切な要素なので全てに愛を込めて丁寧に練習しましょう。
オープン部門で高得点をつけたチームは「Ash×Rush」「LEVERY」です。「Ash×Rush」は全体的にミスも少なく疾走感のあるパフォーマンスで見ていて楽しかったです。疾走感があって爽やかなだけでなく、一癖も二癖もある技を所々で挟んでくれたので、見ていて飽きることがなかったです。「LEVERY」は荒削りな部分もありますが、今大会で唯一ジャンプの基礎と向き合っている姿勢が見えました。

JAPAN大会ではもっと良いパフォーマンスが見られることを楽しみにしています。

・最後に
選手の皆さん、お疲れ様でした。このような状況で参加するのは大変だったと思います。また観客制限、声を出しての応援禁止等、例年とは異なるので戸惑うことも多かったと思います。しかしそんな状況でも全力でパフォーマンスをする皆さんの姿に胸を打たれました。昨今のNORTHシーンは確実に成長しています。この火を絶やさないようにこれからも感染症対策を怠らずに日々の練習に励んでください。
 
MIZUKI(Dual) 【完成度】
まずは、今年もDouble Dutch Delight Northが無事に行われ、終えられたことを嬉しく思います。NORTHのダブルダッチシーンを盛り上げようとする選手の皆さんの姿に心を打たれました。本当にお疲れ様でした。

私は今回「完成度」を担当しました。
高得点をつけたのはAsh×Rush、LEVERYです。見ていて安定感が感じられました。完成されたパフォーマンスをみせられたか、を見る項目ですので、縄の中での動きや、一人ひとりの表情や雰囲気の出し方、しぐさなど、細かなところまで意識して作られていたパフォーマンスは高得点となりました。

今年は去年までとは環境が変わり、準備不足だった、思うように練習をやり込めなかった、というチームが多かったのではないでしょうか。パフォーマンスの内容として良いことをしていても、ミスで流れが止まってしまい、もったいないという印象を受けたチームが複数ありました。

去年のJAPAN大会の開催中止、コンテストの映像審査、今回の地区大会と、これまでに経験したことのない事が続き、混乱している選手もいると思います。特にコロナ禍の中では制限もあり、やり込む練習がなかなかできませんから、以前と同じ練習のやり方ではなく、集まれない中でどう練習していくかを考えて行って欲しいと思います。環境が変わっても、それに対応して練習出来ていたかどうかが本番のパフォーマンスや結果に出ていたように感じました。

審査項目を見ると、安定感、統一感というワードが多々記載されています。安定感に不安があったとしても、統一感をどう出していくか、チームでイメージや細かな表情、縄の外の動きまで作り込むことは準備段階でできることだと思います。
チーム全員がパフォーマンスの全体像を捉えているか、どのレベルでそのパフォーマンスの完成形とするのかで評価は変わると思います。
ミスが多ければもちろん評価は下がりますが、たとえノーミスではなくても、細部まで作り込まれたパフォーマンスは目を惹きますし、それが得点にも繋がります。ミスがあっても勝っているチームはたくさんあるので、ぜひ研究してほしいです。

レベルが上がってきているNORTH地区としては、以前の荒削りではあるがミスの少なさを目指すパフォーマンスから、細部まで洗練され、全国でも戦えるパフォーマンスへと1ランクアップした戦い方を期待します。それだけ、NORTH地区が盛り上がりを見せ、他地区との壁が無くなっていると言うことです。

大変な世の中ではありますが、NORTH地区の勢いをどうか力に変えて欲しいと願っています。先輩達が何度も諦めかけたNDDLの夢を昨年「刹那」が果たしましたが、みなさんもそれくらいの大きな可能性を秘めています。
JAPAN大会へ出場されるチームは、そのパワーをぜひ全国で発揮して欲しいと思います。
惜しくも出場を逃した選手の皆さんも、今後の行動で変えられる事がまだまだあるので、ぜひ努力を続けて欲しいです!
NORTH地区がますます盛り上がっていくことを願っています!
   
 

2020年 8月 3日(月)17:00~ 2020年 8月 21日(金)17:00 迄
前売り券 ¥2,000 当日券 ¥なし
前売り券 ¥1,500 当日券 ¥なし

チケットページの【ご購入の前に必ずご確認ください】をご一読の上お申込み下さい。
PLACE

盛岡劇場 メインホール

岩手県盛岡市松尾町3番1号

アクセス
Kozy a.k.a JUNKNESS

・2011年 NDDL「Holiday Classic」 優勝
・2012年 Double Dutch Delight East 2012 OPEN部門 優勝
・2016年 Double Dutch Nighit Vol.14 優勝
・2017年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2017準優勝
・2017年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2017準優勝
MAYU(Mrs.DOUBLE DUTCH)

・2005年 NDDL「Holiday Classic」 優勝
・2017年 Double Dutch Delight East 2017一般部門 優勝
・2017年 Double Dutch Delight Japan2017 一般部門 優勝
・2018年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2018 3位
・2019年 DOUBLE DUTCH CONTEST SHANGHAI 2019 優勝
Yamato (SNOWMAN)

・2013年 NDDL Holiday Classic 3位 (snowman)
・2013年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2013 3位 (Liar)
・2016年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2017 2位 / WORLD 3位 (What makes us different)
・2019年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN FINAL 2019 4位(All you need.)
・2020年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2020 4位 (A Miracle City Harmony)
iwaness insane (SOULFUL ARTTRACTION)

・2009年 NDDL「Holiday Classic」出場
・2013年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2013 U-19部門 優勝
・2018年 Double Dutch Delight East 2018 一般部門 優勝
・2018年 DOUBLE DUTCH CONTEST KOREA 2018 JUDGE&GUEST SHOW
・DOUBLE DUTCH ONE'S FIANAL 2016-2019 FINALIST
MIZUKI(Dual)

・2012年  Double Dutch Delight North 2012 オープン部門 優勝
・2013年  Double Dutch Delight North 2013オープン部門 優勝
・2012年 2013年 Double Dutch Delight Japan 出場
・2015年  Double Dutch Delight North & East 2015 GUEST SHOW出演
MC Father

今年もDelightを盛り上げるのはもちろんこの男。選手と観客を繋ぎ、会場すべての人を巻き込んで大会のテンションを最高潮まで持っていく。選手に最大のリスペクトと優しさを持って、自身がかつて戦ったステージへ送り出す。