OPEN部門 1位
『§iriuS』
敗者復活
『GALAPAGOS』
一般部門 1位
『札幌CLASSIC』
BEST ROOKIES
『麗舞』
DD.K-ta 【技術力】
 今大会の総評としまして、「入賞チームを含む全体的な印象」、「高得点を獲得したチーム」について説明致します。

 「入賞チームを含む全体的な印象」
 今大会を通して、『詰めが甘い』チームが殆どだったと感じました。この『詰めが甘い』には複数の意味が込められております。

 まずは、パフォーマンス中に何もしてない時間が発生している事による「隙の多さ」。パフォーマンス中に何もしてない時間があると、単純に観客、審査員に対して披露できるものが減り、全ての審査項目において高得点が得られにくいです。より多くの技を取り入れるのでは無く、本当に簡単な動きでも良いのでパフォーマンスの最初から最後までジャンパー、ターナー、ロープ外の一人一人の動きを決め、1カウントでもパフォーマンスの隙間を埋めてみて下さい。

 続いて、「リカバリー方法」について。昨年の総評に「リカバリー方法を決めておく」と述べさせていただきましたが、そこからさらにステップアップし、「最速のリカバリー方法」を探してみて下さい。こちらも「隙の多さ」に繋がり、ミス後に1カウントでも早くパフォーマンスを再開させる事で披露できるものが増えます。ミスによる減点を、リカバリーが綺麗に行えた事による加点で取り返す、なんなら超えることもあります。
 各チームもう少しリカバリー方法に重点を置きながら練習してみて下さい。

 最後に、「ソロパートとパフォーマンス終盤の詰めの甘さ」。今大会1番気になった事でもあります。どちらも途中まで順調でスキルの高さをみせ付けていたのに、終盤にミスをしてしまいみせ切れていないチームが殆どでした。観る側も悔しくなる程とても勿体なかったです。終盤に近づくにつれ体力と集中力が無くなっていくのは仕方のない事ですが、それを理解した上でミスをしない方法を探ったり、ソロパートやパフォーマンス作りの時点から気に掛けておくようにすると、大事な場面でのミスは減っていきます。

「高得点を獲得したチーム」
『札幌CLASSIC』
 一人一人の動きが細部まで決まっており、さらにダブルダッチの性質をしっかり理解しているジャンパー、ターナー技を多く安定して披露した事で、今大会最高得点を獲得しました。

『§iriuS』
 こちらのチームも何もしてない時間が殆どなく、難易度の高い技を披露中も、ミスをしてしまってもパフォーマーである事を忘れず、とても観やすかったです。スピードではミスがあったものの、技術力不足は感じませんでしたので、是非ともJAPAN大会ではミス無く披露していただきたいです。

『Unskilled』
 アクロバット、ダンス、ハリーステップなどの技のクオリティが高く、ジャンパー技術としては今大会トップでした。これらに、縄が2本というダブルダッチ特有の性質を組み込みとさらに点数は上がっていたかと思います。

 大会当日の総評コメントでも述べましたが、North地区のレベルは上がっていると感じました。しかし、ミスによりせっかくのレベルの高さをみせ切れなかった大会とも感じました。来年は、さらにレベルアップしたNorth地区をステージ上で余す事なくみせ付けていただける事を期待していています。

 選手の皆様ならびに大会に関わったすべての皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
 
RUMI  【表現力】
 皆さん、今回は本当にお疲れ様でした。表現力の総評を述べさせていただきます。

●一般部門 
『Unskilled』
 個人の技量を活かしたソロの空気感をうまく際立たせ、体の力の入れ方から揺さぶってくる気迫貫禄を感じ高得点を付けました。比較的ミスが少なく安定感があり見ている側の集中力を途切らせなかったところも他のチームより優れた点です。個人的には途中既視感がある部分が時々見えたので、転調の視点集中するフォーメーション等で「やば!」と印象づく演出等をいれてさらに心を鷲掴みにしてほしいです。

『札幌CLASSIC』
 名前の通りクラシカルで楽しげな香りが漂ってきそうなチームで、衣装はくすみカラーで統一。くすみは動きのキレや光と影の輪郭が少しみえづらくなりますが、その分体や空間を大きく使って動きをくっきりだしておりモゾモゾとした表現にならない工夫となりました。
 男性は目立っていたのでさらに目立たせ、女性がポイントで前にでてくると全員のキャラクターの魅力度が増すと思います。また同じクラシカルでもテキサス的な欧米のクラシカルなのか、ヨーロッパ系の綺麗なクラシカルなのか途中わからなくなってしまったのですが、楽しいところと真剣な部分が行ったり来たりと見る側として少しぼやけてみえたかもしれません。ポイント振り切って見やすさを意識してください。

●OPEN部門
『§iriuS』
 最初のつかみから客席を楽しく煽り、振付・技・表情、舞台映えしています。特にスピードはワクワクしました。決めきる女性ソロ姿も印象に残り、チーム全体としても一体感があったので勝ちにきている様子が見えました。ジャンパーを目立たせるとき所々ターナーの二人の息があっていなかったのでJAPANまで倍以上に精度を高めて素晴らしいパフォーマンスにしてください。

『GALAPAGOS』
 印象的な曲を使っていました。打楽器のようなものを使った部分からまた転調してスピード感をあげていく点が面白いです。後半少しデモが入り乱れるシーンで逆に落ち着いて見れる沸きどころが少なかったように感じたので、シンプルかつ緩急をつけて表現の厚みを意識してもらえればと思います。

●全体を通して
 昨年からの成長を感じ非常に嬉しかったです。一方、少し見たことがあるものが多いというのも印象でした。ノース地区のダブルダッチプレイヤーは他地区に比べ少ないですが、得られるヒントならオンラインでも聞くことはでき、少ない環境だからこそないものを生み出す別の視点をもてる強さがあると思っています。
 ぜひ常識を壊してほしいです。また1つ私が大切に思っている表現の活用方法として、表現で「魅せる」ということもできれば「隠す」ということもできるので、150ポイント魅せる(とても輝く)として、50ポイント隠す(見せたくないところに目をいかせない)ことで、100ポイントを200点分にしちゃおうという考えではいます。点数は自分で狭めずに次元を超える勢いで頑張ってください、心から応援しています。
 
TASUKU 【構成力】
大会出場者の皆様、運営スタッフの皆様、お疲れさまでした。構成力を審査したTASUKUです。

【全体を通して】
 EAST大会との共通点も多く見られましたので、EAST大会の総評も併せてご確認ください。
 昨年の総評にも記載させていただきましたが、大会で上位を目指すためには、単にできることを並べるだけでなく、全体を通して一貫したパフォーマンスに仕上げることが重要です。個人技の向上も大切ですが、それをどう魅せるのか、そして各動きや流れに意味を持たせることが、さらに魅力的なパフォーマンスを生む鍵となります。

 特に今大会では、次の技の準備、縄に入る準備、といったパフォーマンスの意識・流れが薄れてしまうパートが多く、メリハリが付けられていない点が目立ちました。「次は○○をやるだろう」と予測させる場合は、それを意図的に行い、想像を上回る技を繰り出す必要があります。それが難しい場合は、技の配置替えをしたり、魅せ方/演出を使ったりと、自分たちの持っている技で、どのようにインパクトを残す構成にするのか?をパフォーマンス全体を通して考えることが大切です。

【一般部門】
 本部門は、個人技とその魅せ方が勝負の鍵となる、観ていてワクワクする部門でした。特に最高得点をつけた「札幌CLASSIC」は、個々の動きに遊び心を加え、全体のパフォーマンスが一貫していて素晴らしかったです。

【OPEN部門】
 最高得点を『§iriuS』に付けました。技の流れがスムーズで、最後まで統一感のあるパフォーマンスを披露し、クライマックスに向けて一気に盛り上げる構成に非常に興奮しました。JAPAN大会では、ぜひノーミスのパフォーマンスを期待しています。

【今後の大会に向けて】
 Japan大会に出場される皆さん、ぜひ自分たちのパフォーマンスにさらに磨きをかけ、進化した姿を見せてください。皆さんの活躍を楽しみにしています!
 
クボユウト 【オリジナリティ】
 今回どのような基準、観点で審査したかどうかはEAST大会の総評で述べておりますのでそちらをご観覧ください。

 一般部門では「札幌CLASSIC」、OPEN部門では「GALAPAGOS」に高得点をつけさせて頂きました。
 「札幌CLASSIC」はショー全体で見せたい部分を際立たせるための演出や、ダブルダッチにおけるジャンパーとターナーとの空間把握をしっかり理解した上で作り上げられた見やすいショーケースでした。『跳ばずして魅せる』のがとても上手なチームでした。

 「GALAPAGOS」は多彩なロープトリックと男子の力技を混ぜたスキルフルなショーでした。初手の女の子のサイズ感をうまく活かしたソロパートはナイスでした。若干アクロバットに不安な印象が残りましたが、男1人でよく頑張ったと思います。

 「Next Heroes North」の総評でも述べておりますが、基礎能力が圧倒的に足りてないです。ジャンプもロープも。
 オリジナリティを生み出す以前に、基礎能力をつけて土台をしっかり作り上げましょう。
土台がしっかりしていないのにすごいことをマネしたり、新しいものを生み出すことは到底不可能です。
 スキルだけに着目すれば他の地区に劣っているわけではないので、数ヶ月単位かけるくらいの気持ちで基礎を重点的に磨き上げることを推奨します。

 最後に。大会が終わって羽を伸ばしたくなったそこの君へ。
 『ダブルダッチで遊んでください!!!!』 以上。
 
Yu-TA 【完成度】
・はじめに
 出場された選手の皆様、大会に関わってくださった皆様お疲れ様でした。完成度のジャッジをさせていただいたYu-TAです。審査基準に関してはHPをご覧ください。

・高得点チームについて
 一般部門で最高得点をつけたチームは「Unskilled」、オープン部門で最高得点をつけたチームは「GALAPAGOS」でした。

・全体を通して
 今大会細部へのこだわりが不足しているなという印象が強く残っています。パフォーマンスはあくまでチーム全員が評価対象です。ジャンパー、ターナーだけでパフォーマンスを作っているのではありません。フォーメーションを整えるのはもちろん大事ですが、整えた上でどのように表現するのかということがより点数につながってきます。外振りのメンバーが素になる場面が目立ちました。3分間一度も切らさずパフォーマンスに溶け込むことを意識してください。ここは意識で変わるはずです!

 ここでパフォーマンスを作りあげる上で大切な基準について話します。大会に出場するにあたって目標設定はどのように設定していますか?Northで優勝ですか?Japanで優勝ですか?NDDLで優勝ですか?まずはここをしっかりと決めることです。
 そして、パフォーマンスを作りながらそれが目標を達成できるものになっているかを確認してください。何度もです。そうすると自然に細部までこだわるようになるはずです。結果的に自分らのパフォーマンスが洗練されていくと思います。

 最後になりますが、学業や仕事に携わりながらの練習非常に大変だったと思います。今回参加した全チームにRespectを込めて総評を終えたいと思います。
 お疲れ様でした!


   


 
【 会場内観覧チケット販売期間 】 2024年07月08日(月)12:00 ~ 08月21日(水)15:00まで
【 Live配信チケット販売期間 】 2024年08月19日(月)00:00 ~ 08月25日(日)23:59まで
当日券をお求めの場合もLivePocketのアカウントが必要となりますので、予めご準備いただくようお願い申し上げます。
前売り券 ¥2,500 当日券 ¥3,000
前売り券 ¥2,000 当日券 ¥2,500
LIVE配信 一律 ¥2,000

チケットページの【ご購入の前に必ずご確認ください】をご一読の上お申込み下さい。
PLACE

盛岡劇場 メインホール

岩手県盛岡市松尾町3番1号

アクセス
TASUKU ( fish or beef, or me )

・2017年 Double Dutch Delight East 2017 準優勝
・2019年 Double Dutch Delight East 2019 一般部門 優勝
・2021年 THE GOLD - king of double dutch - バトル部門優勝
・2021年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2021 準優勝
・2021年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2021 第3位
Yu-TA ( 刹那 / fish or beef, or me )

・2018年 Double Dutch Delight North 2018オープン部門 優勝
・2018年 Double Dutch Delight Japan 2018オープン部門 出場
・2019年 Double Dutch Delight North 2019オープン部門 優勝
・2019年 Double Dutch Delight 2019 【 NDDL選考映像審査 】 オープン部門 3位
・2019年 NDDL 「Holiday Classic」 優勝
RUMI ( 刹那 / fish or beef, or me )

・2018年 Double Dutch Delight North 2018オープン部門 優勝
・2018年 Double Dutch Delight Japan2018オープン部門 出場
・2019年 Double Dutch Delight North 2019オープン部門 優勝
・2019年 Double Dutch Delight 2019 NDDL選考映像審査オープン部門 3位
・2019年 NDDL 「Holiday Classic」 優勝
DD.K-ta ( BeeWorker / Ill pit comer )

・2013年, 2014年, 2016年 DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2013,2014,2016出場
・2019年 Double Dutch Delight East 2019 優勝
・2020年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2020 5位
・2021年-2023年 DOUBLE DUTCH ONE’S FINAL - TURNER
クボユウト ( 平成たぬき合戦ぽんぽこ / HEARTS )

・2020年,2022年 Double Dutch Delight Japan 2020・2022 一般部門 優勝
・2023年 Double Dutch Delight East・North 2023 GUEST SHOWCASE出演
・2023年 DOUBLE DUTCH ONE'S FINAL 2023 準優勝
・2024年 DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2024 3位
KSY( FLY DIGGERZ )

"FLY DIGGERZ"のリーダーを務め、新しい風を吹かせるチームを牽引!!
世界大会2連覇という実績を持つ傍ら、スクール講師やメディア出演など幅広く活躍。
DELIGHTあるところにKSYあり夏の風物詩がステージでマイクを握る。
持ち前のパッションと笑顔で会場のボルテージを最高潮に高める!